土地の契約が終わり、設計図面や仕様が固まると、いよいよマイホームの工事が始まります。
一般的な一戸建てでは、着工から完成・引き渡しまで4〜6か月前後がひとつの目安です。ただし、建物の大きさや工法、住宅会社、天候、地盤改良の有無などによって工期は変わります。
数か月と聞くと長く感じるかもしれませんが、実際に工事が始まると「あっという間」です。
しかも、基礎の配筋や柱・梁、断熱材、防水処理など、完成後には見えなくなってしまう部分が次々と施工されていきます。

現場監督さんがいるなら、施主は工事を見に行かなくても大丈夫じゃない?

現場監督が毎日現場に常駐するとは限りません。管理体制や現場を確認する頻度は住宅会社によって違うため、施主自身も節目ごとに現場を見ておくと安心です。
この記事では、注文住宅の着工から竣工・引き渡しまで、新築工事がどのような順番で進んでいくのかを実際の工事写真とともに紹介します。
※工法や住宅会社によって工程の順番や時期は変わりますので、一般的な一戸建ての流れとして参考にしてください。
- 新築工事の流れ・工程表|着工から完成まで
- これだけは見逃したくない新築工事のチェックポイント
- 【地鎮祭】新築工事・工程
- 【地盤調査】新築工事・工程
- 【仮設工事】新築工事・工程
- 【地盤改良工事】新築工事・工程
- 【基礎工事】新築工事・工程
- 【外部給排水工事】新築工事・工程
- 【プレカット搬入・土台敷き】新築工事・工程
- 【建て方・棟上げ】新築工事・工程
- 【上棟式】新築工事・工程
- 【屋根工事】新築工事・工程
- 【木工事】新築工事・工程
- 【構造躯体の検査】新築工事・工程
- 【サッシ・窓設置工事】新築工事・工程
- 【電気工事】新築工事・工程
- 【中間検査】新築工事・工程
- 【断熱工事】新築工事・工程
- 【ユニットバス工事】新築工事・工程
- 【フローリング工事】新築工事・工程
- 【外壁工事】新築工事・工程
- 【板金工事】新築工事・工程
- 【石膏ボード貼り】新築工事・工程
- 【クロス・壁紙工事】新築工事・工程
- 【左官工事】新築工事・工程
- 【設備機器設置工事】新築工事・工程
- 【クリーニング】新築工事・工程
- 【完了検査・施主検査】新築工事・工程
- 【フラット35の物件検査】新築工事・工程
- 【竣工・引き渡し】新築工事・工程
- 【外構・エクステリア】新築工事・工程
- 新築工事の流れでよくある質問
- まとめ|新築工事は「完成すると見えなくなる場所」を意識して見ておこう
新築工事の流れ・工程表|着工から完成まで

まずは、着工してから家が完成するまでの全体像を見てみましょう。
※下記は木造住宅を想定したおおよその目安です。工法・建物の大きさ・住宅会社・天候などによって、工程や時期は前後します。
| 時期の目安 | 主な工程 | 施主が確認したいポイント |
|---|---|---|
| 着工前 | 地鎮祭・地盤調査 | 地盤改良の有無、工事日程、近隣への挨拶 |
| 着工〜1か月前後 | 仮設工事・地盤改良・基礎工事 | 配筋、アンカーボルト、コンクリート打設・養生 |
| 1〜2か月前後 | 土台敷き・建て方・上棟 | 柱・梁・耐力壁、金物、資材の雨養生 |
| 2〜3か月前後 | 屋根・サッシ・電気・断熱工事 | 防水、コンセント位置、断熱・気密施工 |
| 3〜4か月以降 | 外壁・内装・住宅設備 | 仕様、色、傷、仕上がり |
| 完成時 | 完了検査・施主検査 | 図面・仕様との違い、傷や不具合、補修箇所 |
| 最後 | 竣工・引き渡し | 鍵、書類、保証、補修状況、アフターサービス |
工程はきれいに一つずつ進むわけではなく、電気工事・給排水工事・外壁工事・内装工事などが並行して行われることもあります。
また、住宅ローンを利用する場合は、工事請負契約に定められた着工金・中間金・最終金などの支払時期も確認しておきましょう。住宅ローンが完成時に実行される場合、つなぎ融資や分割融資が必要になるケースもあります。
これだけは見逃したくない新築工事のチェックポイント

工事中の現場をすべてチェックするのは現実的ではありません。
その中でも、できれば確認しておきたいのが次のタイミングです。
- 基礎の配筋がコンクリートで隠れる前
- 上棟後の柱・梁・耐力壁・金物が見える時期
- 電気配線が壁の中に隠れる前
- 断熱材が石膏ボードで隠れる前
- 完成後の施主検査

とくに完成後に見えなくなる部分は、気になるところがあれば写真を残しておくのがおすすめです。
ただし、構造や防水、断熱などの施工状態を施主だけで正確に判断するのは簡単ではありません。
より専門的に確認したい場合は、ホームインスペクターなど第三者の専門家へ工事中検査を依頼する方法もあります。費用は「完成時だけ確認するのか」「基礎・構造・防水・断熱など複数回確認するのか」で大きく変わります。
私も家を建てたときは、建築関連の書籍などで勉強しながら現場を見ていました。施主自身が基本的な工程を知っているだけでも、現場監督や担当者へ質問しやすくなります。
ここからは、新築工事の流れを順番に見ていきましょう。
【地鎮祭】新築工事・工程

工事を始める前に地鎮祭を行うことがあります。
地鎮祭とは、土地の神様に工事の安全と、その土地で暮らす家族の安心・繁栄を祈願する儀式です。
地鎮祭は法律上必要なものではないため、行うかどうかは施主の自由です。最近では行わない家庭や、簡略化して行う家庭もあります。
地鎮祭の前後には、現場監督や担当者と今後の工程を確認することもあります。


着工前には近隣への挨拶についても住宅会社へ確認しておきましょう。工事中は車両の出入りや騒音、振動などが発生するため、最初の印象は意外と大切です。

【地盤調査】新築工事・工程

建物を安全に支えられる地盤かどうかを調べるために、地盤調査を行います。
いくら耐震性能の高い建物でも、地盤が建物を十分に支えられなければ不同沈下などのリスクがあります。
戸建住宅でよく使われる調査方法の一つが、スクリューウエイト貫入試験(旧スウェーデン式サウンディング試験・SWS試験)です。

地盤調査の方法や調査位置は敷地・建物・調査会社などによって異なります。
大切なのは「地盤改良が必要かどうか」だけを見るのではなく、調査報告書の内容と、必要と判断された場合の改良方法・費用まで確認することです。
【仮設工事】新築工事・工程

本格的な建築工事を始めるため、現場には仮設設備が設けられます。
- 足場
- 飛散防止ネット
- 仮囲い
- 仮設トイレ
- 仮設電気
- 仮設水道
- 養生
- 廃棄物置き場
などです。足場などは上棟前後に設置される場合もあります。
仮設工事で施主が専門的なチェックをする必要はありません。ただ、ゴミが散乱していたり、資材が道路にはみ出していたりするなら別です。
これから暮らすご近所との関係にもかかわるので、現場が荒れていないかくらいは見ておきたいところです。
【地盤改良工事】新築工事・工程
地盤調査によって建物を十分に支えられないと判断された場合は、地盤改良工事が行われます。
地盤改良の主な目的は、建物を安定して支え、不同沈下などのリスクを抑えることです。
表層改良、柱状改良、鋼管杭など複数の方法があり、土地の地盤状況や建物の荷重などによって適した工法は変わります。
地盤改良費は土地によって大きく変わるため、土地購入時には建物価格とは別に地盤改良費が発生する可能性も予算に入れておきましょう。
【基礎工事】新築工事・工程

地盤の状態を確認したら、建物を支える基礎工事へ進みます。
戸建住宅で代表的な基礎には、
- 布基礎
- べた基礎
などがあります。
どちらが必ず優れているというわけではなく、建物の構造や設計、地盤などに応じて選ばれます。
一般的なべた基礎では、次のような流れで工事が進みます。
- 地縄・遣り方
- 根切り
- 砕石敷き・転圧
- 防湿シート施工
- 捨てコンクリート
- 外周型枠
- 配筋工事
- 配筋検査
- ベースコンクリート打設
- 立ち上がり型枠
- アンカーボルト等の設置
- 立ち上がりコンクリート打設
- 養生
- 型枠撤去
- 玄関・土間などの施工
- 基礎完成
基礎工事で特に見ておきたいのが、コンクリートで隠れる前の配筋です。
鉄筋の位置・間隔・継ぎ手・かぶり厚さなどは建物の構造に関わります。ただし、施主が見ただけで良否を判断するのは難しいため、検査結果や施工写真を住宅会社に見せてもらう方法もあります。
雨の日のコンクリート工事は大丈夫?
「基礎工事中に雨が降ったら全部やり直しなのでは?」と不安になる人もいますが、雨が降っただけでコンクリートが直ちにダメになるわけではありません。
注意したいのは、コンクリート打設中に大量の雨水が混ざるような状況です。一方、打設後は急激な乾燥を防ぎ、適切な状態で養生する必要があります。
雨の有無だけで判断せず、どのタイミングで雨が降ったのか、どのような養生をしているのかを見ることが大切です。
【外部給排水工事】新築工事・工程

キッチン、トイレ、お風呂、洗面台などで使用する水を供給・排水するため、敷地内に給排水管を施工します。
基礎工事と前後・並行して行われることもあります。
公共下水が利用できない地域では、浄化槽の設置が必要になる場合もあります。
【プレカット搬入・土台敷き】新築工事・工程

基礎が完成すると、柱や梁などに使用するプレカット材が搬入されます。
プレカット材とは、設計データに基づいて工場であらかじめ加工された木材です。
土台敷きでは、基礎の上へ土台や大引などを施工していきます。
この時期から、柱や梁など家の骨組みになる木材が現場へ次々と運ばれてきます。

私が家を建てたときも、基礎だけだった現場に大量の木材が運び込まれ、「いよいよ家が建つんだな」と一気に実感が湧いたのを覚えています。
多少の雨に濡れただけで直ちに問題になるわけではありませんが、長時間雨ざらしになっていないか、資材がきちんと養生されているかは見ておくとよいでしょう。
【建て方・棟上げ】新築工事・工程

個人的にも、家づくりの中で一番印象に残っている工程です。それまで基礎しかなかった場所に柱や梁が立ち、ほんの短い時間で「家」の形になっていきます。

まさに一大イベントです。ほんと、大注目!!
図面で何度も見ていた間取りが実際の大きさで立ち上がってくるので、この日はできれば現場を見ておくことをおすすめします。
木造軸組工法では、おおむね次のように構造材を組み上げていきます。
- 基礎パッキン・土台の施工
- 1階の柱を立てる
- 梁・胴差しなどを組む
- 2階床・柱を組む
- 梁・桁を組む
- 小屋組を施工する
- 棟木を上げる
工法によって工程は異なりますが、上棟後は柱・梁・耐力壁・接合金物など、完成後には見えなくなる構造部分を確認できる貴重な時期です。

写真を撮っておくと、完成後に「この壁の中はどうなっていたかな」と確認したいときにも役立ちます。
鉄骨住宅では、建て方の際に部材の塗膜などへ傷が付く場合があります。気になる箇所を見つけた場合は、自分で補修の良し悪しを判断するのではなく、現場監督へ防錆処理や補修方法を聞いてみましょう。
【上棟式】新築工事・工程
上棟後に上棟式を行うことがあります。
上棟式は、無事に棟が上がったことを祝い、その後の工事の安全を願う行事です。
以前は職人さんへ食事や飲み物、ご祝儀などを用意することも一般的でしたが、現在は上棟式そのものを行わない住宅会社もあります。
必ず行わなければならない行事ではありません。実施する場合は、住宅会社へ事前に何を用意すればよいか聞いておくと安心です。
【屋根工事】新築工事・工程

上棟後は、できるだけ早く建物内部を雨から守るため屋根工事が進みます。
一般的には、
- 野地板
- ルーフィングなどの防水下葺き材
- 瓦・スレート・ガルバリウム鋼板などの屋根仕上げ材
といった順番で施工されます。

特に重要なのは、完成すると見えなくなるルーフィングなどの防水層です。屋根材だけで雨水を完全に防いでいるわけではないため、防水施工は住宅の耐久性に関わります。
【木工事】新築工事・工程

上棟後も、大工さんを中心に木工事が続きます。
柱・梁・床下地・壁下地・天井下地など、住宅内部の骨組みが少しずつ形になっていきます。
木造軸組工法では、柱や梁などの接合部にさまざまな構造金物が使われます。
施主が金物の種類や施工状態をすべて判断する必要はありませんが、構造部分が見えているうちに写真を残しておくとよいでしょう。
【構造躯体の検査】新築工事・工程

構造部分が完成する段階では、利用する制度や住宅会社によって各種検査が行われます。
たとえば、
- 住宅瑕疵担保責任保険の現場検査
- 住宅性能評価に関する検査
- 建築基準法上の中間検査
- フラット35の中間現場検査
- 住宅会社独自の社内検査
などです。
すべての住宅で同じ検査が行われるわけではありません。
「第三者検査があるから大丈夫」と考えるのではなく、自分の家では誰が・どのタイミングで・何の検査をするのかを聞いておくと、工事中の安心感も違います。
【サッシ・窓設置工事】新築工事・工程

構造工事が進むと、窓やサッシが取り付けられていきます。
窓が付くと一気に「家らしさ」が増してきます。

窓まわりは雨水の侵入を防ぐうえでも重要な部分です。外壁が完成すると、この周辺の防水処理はほとんど見えなくなります。
気になるところがあれば、完成してからではなく、この段階で現場監督に聞いておく方が話も早いです。
【電気工事】新築工事・工程

スイッチ、コンセント、照明、LANなどに必要な配線・配管を施工します。
この工程でぜひ見ておきたいのが、コンセントやスイッチの位置です。
石膏ボードを貼ってからコンセントやスイッチの位置を変更すると、追加工事になりやすくなります。
図面では問題ないと思っていても、実際に部屋の中に立つと「ここにもコンセントが欲しかった」と気付くことがあります。家具やベッド、テレビを置く位置まで想像しながら見てみてください。
【中間検査】新築工事・工程
建築基準法では、対象となる建築物について工事途中で「中間検査」が行われることがあります。
ただし、一般的な木造2階建て一戸建て住宅が全国一律ですべて中間検査の対象になるわけではありません。
特定行政庁が地域ごとに対象となる建築物や「特定工程」を指定している場合、その工程が終わった段階で中間検査を受けます。
検査時期や対象は自治体・建物によって異なります。
また、建築基準法上の中間検査とは別に、瑕疵保険や住宅性能評価、住宅会社独自の検査が行われることもあります。
【断熱工事】新築工事・工程

構造工事が進むと、壁・天井・床などへ断熱材が施工されます。
断熱工事は、室内の暑さ・寒さだけでなく、冷暖房効率や結露リスクにも関わる重要な工程です。
2025年4月からは、原則としてすべての新築住宅で省エネ基準への適合が義務化されています。

断熱材は、このあと石膏ボードなどで隠れてしまいます。できれば隠れる前に一度見て、写真も残しておきましょう。

断熱材は、種類だけで性能が決まるものではありません。
- 必要な場所まできちんと入っているか
- 大きな隙間や脱落がないか
- 配管・配線まわりが適切に処理されているか
- 防湿・気密層が設計どおり施工されているか
といった施工状態も重要です。

ギラギラに睨みつけるほどチェックしましょう。少しのミスも許されない、超大事な工程です!!
私も工事中は、この断熱材の状態をかなり気にして見ていました。というのも、このあと石膏ボードが貼られると、ほとんど見えなくなってしまうからです。
もちろん、一般の施主が断熱施工の良し悪しをすべて判断するのは無理があります。「ここに隙間があるけど大丈夫?」「この部分はどう処理するの?」と、気になったところをその場で聞ければ十分です。
完成が近づいたら火災保険の準備も始める
工事が終盤に入ったら、火災保険の準備も始めておきます。
住宅ローンによっては火災保険への加入が条件になっていることもあります。引き渡し日に合わせて補償を開始できるよう、直前になって慌てないようにしましょう。
保険料の安さだけを見るのではなく、建物の保険金額、水災補償、免責金額、地震保険、家財補償など、自分の家に必要な内容を比べることが大切です。
【ユニットバス工事】新築工事・工程

工事が進むと、ユニットバスが組み立てられます。
他の部屋がまだ下地の状態でも、浴槽・壁・床などが一体になったユニットバスは比較的早い段階で完成形に近づきます。
【フローリング工事】新築工事・工程

フローリングが施工されると、自分たちで選んだ色や質感が目に見えるようになり、室内の完成イメージが一気に近づきます。
施工後は傷や汚れを防ぐため、引き渡し近くまで養生シートなどで覆われていることもあります。
【外壁工事】新築工事・工程

室内工事と並行して外壁工事も進みます。
サイディング外壁の場合は、おおむね、
- 透湿防水シートなどの施工
- 胴縁の施工
- サイディング施工
- シーリング施工
といった流れになります。
外壁材そのものに目が行きやすいのですが、実はその内側にある防水層や、窓などの開口部まわりの処理も重要です。
ここも完成後には見えなくなる部分なので、工事中に現場を見る機会があれば覚えておきたいポイントです。
【板金工事】新築工事・工程

住宅では、屋根や外壁など雨水が入りやすい部分に金属板を加工して取り付ける板金工事も行われます。
代表的な箇所には、
- 屋根
- 棟板金
- 破風・鼻隠し周辺
- 雨どい周辺
- 笠木
- 水切り
などがあります。
目立ちにくい工程ですが、雨仕舞いに関わる重要な部分です。
【石膏ボード貼り】新築工事・工程

断熱材や配線などの施工が終わると、壁や天井に石膏ボードが貼られていきます。
ここから先は柱・配線・断熱材など壁内部の多くが見えなくなります。
そのため、断熱材やコンセント配線などで気になることがあるなら、石膏ボードが貼られる前が確認できる最後のタイミングです。
【クロス・壁紙工事】新築工事・工程

石膏ボードの上にクロス(壁紙)を貼っていきます。
一般的には、
- 下地処理
- パテ処理
- クロスの裁断・糊付け
- クロス貼り
- 仕上げ・清掃
といった流れです。
クロスが貼られると室内の印象が大きく変わり、完成がかなり近づいたことを実感できます。
完成時には、継ぎ目の開き、浮き、破れ、汚れ、糊跡、柄のズレなどがないか見ておきましょう。
【左官工事】新築工事・工程

外壁を塗り壁にする場合や、室内に漆喰・珪藻土などを使用する場合には左官工事が行われます。
材料によって異なりますが、
- 下地処理
- 下塗り
- 中塗り
- 仕上げ塗り
などの工程を経て仕上げます。
クロス仕上げと比べると工期や費用が増える場合がありますが、独特の質感や仕上がりが魅力です。
【設備機器設置工事】新築工事・工程

新築工事もいよいよ大詰めです。
システムキッチン、洗面化粧台、トイレ、照明、給湯器などの設備機器が取り付けられ、実際に生活できる家へ近づいていきます。
注文した設備や色、型番などが打ち合わせ内容と合っているかも、完成検査の際に見ておきましょう。
【クリーニング】新築工事・工程
工事がほぼ完了すると、床・壁・天井・窓・サッシ・設備機器などのクリーニングが行われます。
工事中は木くずや粉じん、汚れなどが気になりますが、引き渡し前には室内を清掃して仕上げます。
ただし、クリーニング後でも細かな傷や汚れが残っていることはあります。施主検査では「新築だから大丈夫」と思わず、一部屋ずつ見ていきましょう。
【完了検査・施主検査】新築工事・工程

建物が完成すると、いよいよ検査です。
ここで覚えておきたいのが、「完了検査」と「施主検査」は同じものではないということです。
完了検査
建築確認を受けた建物について、完成後に建築基準関係規定へ適合しているかを確認する検査です。
合格すると「検査済証」が交付されます。
施主検査・完成検査
一方、施主検査は私たち施主が住宅会社の担当者などと家の中を回り、打ち合わせや図面どおりに仕上がっているか、傷や不具合がないかを見るものです。
私も完成時には「新築なんだから、そんなに直すところはないだろう」と思っていましたが、実際に細かく見ると気になるところは出てきます。
- 床・壁・建具の傷や汚れ
- ドアや窓の開閉
- コンセント・スイッチの位置
- 水栓や排水
- 設備機器の動作
- クロスや床の仕上がり
- 図面・仕様書との違い
など、一部屋ずつ見ていきましょう。
補修が必要なところがあれば、口頭だけで済ませず、写真や書面に残して「どこを、いつまでに直すのか」まで分かるようにしておくと後で話が食い違いにくくなります。
【フラット35の物件検査】新築工事・工程

フラット35を利用する場合は、住宅金融支援機構が定める技術基準へ適合していることを示す適合証明書が必要です。
通常の物件検査では、設計検査・中間現場検査・竣工現場検査などがあります。
ただし、住宅性能評価、長期優良住宅、住宅瑕疵担保保険の現場検査、建築基準法の中間検査など、ほかの制度を利用することで一部の検査を省略できる場合があります。
そのため、「フラット35なら必ず同じタイミングで同じ検査をする」とは限りません。
フラット35を利用する予定なら、早い段階で住宅会社や金融機関へ検査・適合証明の手続きを聞いておきましょう。
【竣工・引き渡し】新築工事・工程

完成検査や必要な補修が終わると、いよいよ引き渡しです。
鍵を受け取ったら終わりではありません。
引き渡し時には、少なくとも次のものを見ておきましょう。
- 鍵がすべて揃っているか
- 完成検査で指摘した補修が終わっているか
- 確認済証・検査済証など必要書類
- 設備機器の保証書・取扱説明書
- 住宅会社の保証書
- 瑕疵保険関係の書類(該当する場合)
- アフターサービス・定期点検の内容
- 不具合が起きたときの連絡先
「10年保証=家全部の保証」ではない
新築住宅では、構造耐力上主要な部分と雨水の浸入を防止する部分について、原則として引き渡しから10年間の責任が定められています。

じゃあ、10年間は家のどこが壊れても無料で直してくれるの?

そこは勘違いしやすいところです。「10年保証=家のすべてを10年間無料修理」という意味ではありません。
住宅設備や内装、建具などの保証期間は、住宅会社や設備メーカーによって違います。
また、「長期保証30年」「60年」などと書かれていても、一定の点検や有料メンテナンスが保証延長の条件になっていることがあります。
保証は年数だけではなく、「何が対象なのか」「無料なのか」「保証を続ける条件は何か」まで見ておくことが大切です。
団信に入ったら生命保険も一度見直す
住宅ローンで団体信用生命保険(団信)へ加入すると、死亡や所定の高度障害など一定の条件に該当した場合、住宅ローン残高が保障されます。
そのため、家を買う前と後では、家族に必要な生命保険の保障額が変わることがあります。
ただし、団信に入ったから生命保険は全部いらない、という話ではありません。
団信は住宅ローンをなくすための保障で、残された家族の生活費や教育費まで用意してくれるものではないからです。
住宅購入を機に、重複している保障がないか一度整理する。そのくらいの考え方で十分です。
【外構・エクステリア】新築工事・工程

建物完成の前後には、外構・エクステリア工事も進められます。
- 駐車場
- カーポート・駐輪場
- ブロック・フェンス
- 人工芝・植栽
- 玄関アプローチ
- 門柱・ポスト
- 手すり
- インターロッキング
- ウッドデッキ
などです。

住宅会社とは別の外構業者へ依頼する場合や、建物の引き渡し後に工事を行う場合もあります。
引っ越しと工事が重なると、駐車や荷物の搬入が難しくなることもあるため、外構完成日と入居日のスケジュールも見ておきましょう。
新築工事の流れでよくある質問
新築工事は着工から完成まで何か月かかりますか?
一般的な一戸建てでは、着工から完成・引き渡しまで4〜6か月前後がひとつの目安です。
ただし、建物の大きさや工法、地盤改良の有無、天候、資材の納期などでも変わります。最終的には住宅会社から渡される工程表で確認してください。
着工から上棟まではどれくらいですか?
地盤改良の有無や基礎工事の進み方によって変わりますが、着工後は地盤・基礎工事を行い、その後に土台敷き、上棟へ進みます。
コンクリートの養生期間や天候でも日程は変わるため、単純に「○日以上かかったから遅い」と判断する必要はありません。
雨の日でも新築工事はしますか?
工事内容によります。
雨でもできる作業がある一方、コンクリート打設や屋根、防水、外壁など、天候を見ながら行う工程もあります。
雨が降っただけで欠陥住宅になるわけではありません。「どの工程のときに雨が降ったのか」「その後どう養生したのか」を見る方が大切です。
工事現場は見に行ってもいいですか?
見学できることが多いですが、現場には工具や資材、足場などがあり危険です。
突然入るのではなく、現場監督や担当者へ一声かけ、住宅会社のルールに従って見学しましょう。
施主が特に見ておきたい工事はどこですか?
完成後には見えなくなる、基礎配筋、柱・梁・構造金物、防水、電気配線、断熱材などは、できれば工事中に一度見ておきたい部分です。
ただし、自分で施工の良し悪しまで判定する必要はありません。気になる場所があれば写真を撮り、現場監督へ聞けば十分です。
完了検査と施主検査は何が違いますか?
完了検査は、建物が建築基準関係規定に適合しているかを確認する検査です。
一方の施主検査は、打ち合わせどおりに完成しているか、傷や汚れ、設備の不具合などがないかを施主が見るものです。
完了検査に合格したからといって、クロスの傷や設備の仕様違いまで確認済みという意味ではありません。どちらも役割が違います。
まとめ|新築工事は「完成すると見えなくなる場所」を意識して見ておこう
新築一戸建ての工事は、地盤調査・基礎工事から始まり、上棟、屋根・外壁、電気、断熱、内装、設備工事、完成検査を経て引き渡しへ進みます。
家を建てる前は「完成まで何か月もある」と思っていましたが、実際に工事が始まると本当にあっという間でした。
とくに、
- 基礎の配筋
- 柱・梁・構造金物
- 防水施工
- 電気配線
- 断熱材
といった場所は、完成すると壁や床の中に隠れてしまいます。
できれば工事中に一度見て、写真を残しておくとよいでしょう。
とはいえ、施主が施工の専門家になる必要はありません。
「この工事は何をしているんだろう」「図面と違うように見えるけど大丈夫かな」と思ったときに、現場監督や担当者へ聞けるだけの知識があれば十分です。
そして最後の引き渡しでは、家の傷や設備だけでなく、検査済証、保証内容、補修状況、アフターサービスなどの書類も忘れずに受け取ってください。
完成した家だけを見るのではなく、自分たちの家がどのようにつくられていくのかを見ることも、注文住宅ならではの経験です。ぜひ工事中のマイホームも楽しんでください。


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