竣工検査が終わり、指摘事項の手直し「駄目工事」も完了したらいよいよマイホームの引渡しとなります。
その際に、そしてそれまでにたくさんの書類を預かるかと思います。しかし種類が多いのと、名前も聞いたことのないような書類ばかりなのでつい目を背けてしまいます。
とはいえ、それぞれが重要な役割を果たしますし、すぐに必要なものから1年後、数年後に必要になるものまで様々。
ということで今回はそのあたりをまとめていきたいと思います。
引渡し書
引渡し書は、工事が完了し、これにかかわった全ての人が納得した上で引渡しをする、という証書です。
建築確認申請書(副本)
建築確認申請書(副本)は、表題登記時(引渡しから1ヶ月以内)に必要になります。
建物の計画時に、建築基準法等に適合するものかどうか、建築主事の確認を受けた申請書です。
表題登記後は、保存登記、そして登記済証(権利証)の交付を受けます。
登記済権利書
登記済権利書は、土地・家の登記が完了したことを証明する書面です。司法書士や銀行に預けられていることもあるので、所在をしっかり把握しておきましょう。
検査済証
検査済証は、表題登記時(引渡しから1ヶ月以内)に必要になります。
中間検査済証、完了検査済証とあり、建物の工事が完了した時に、検査機関へ完了検査申請書を申請します。完了検査申請書の提出後、係員により現地での完了検査が行われ、建築基準関連規定に適合していることが確かめられた場合に交付されます。
設計住宅性能評価書・建設住宅性能評価書
設計住宅性能評価書・建設住宅性能評価書は、住宅ローンや地震保険加入時の優遇を受ける際、不動産の売買時、さらにトラブル発生時に使います。
住宅性能表示制度を利用し、設計住宅性能評価や、建設住宅性能評価を受けた場合に得られます。
長期優良住宅認定書
長期優良住宅認定書は、確定申告時の減税手続き時、不動産売買時に必要になります。
長期優良住宅認定を受けた場合、書類図面を併せ得られます。
昇降機用検査済証
昇降機用検査済証は、年に一回の法定検査時に必要となります。
ホームエレベーターを設置した際に、建物の検査済証とは別に得られます。
住宅設備機器保証書・説明書
住宅設備機器保証書・説明書は、住宅設備が故障した時に必要となります。
ハウスメーカーなどで新築した場合は、照明から住宅設備機器まで全ての設備の保証書を最後にまとめてもらいます。かなりの量になりますがもれなく保存しておきましょう。
工事施工写真
工事施工写真は書類ではありませんが、トラブル発生時には非常に重要な証拠になりますので、スマホやデジカメなどに収めているデータ(基礎工事、断熱工事、内装工事など)はもれなく保存しておきましょう。
管理業務完了通知書
管理業務完了通知書は、設計管理を依頼したことを証明するときに必要で、工事管理業務の完了時に得られます。
竣工写真
竣工写真も、工事施工写真同様にデータ(引渡し時の内観・外観)はもれなく保存しておきましょう。やはり、トラブル発生時の証拠となります。
竣工図
図面通りに施工されていればいいのですが、工事が始まってから変更される箇所もあるかと思います。その際に、実際どのようにできたのかを訂正した書面です。竣工図は、設備の不具合が発生した時やメンテナンス・リフォーム時に必要になります。
完成仕様明細書
完成仕様明細書は、最終的な施工内容の仕様明細書です。工事途中での変更などが記載されているのでこの明細書で正しく施工されているか確認する必要があります。
アフターサービス規約
アフターサービス規約は、保証期間や保証範囲が記載されているので、一読後保管しておきましょう。
引渡し後にやること
ここまで、様々な書類を紹介しましたが、他にも「下請け業者一覧表」も別途用意しておくと、あとあと役に立つでしょう。
また、引渡し後には、引っ越しやご近所挨拶などすることが多数です。そのような状況で書類をバラバラに保管すると紛失のおそれがありますので「マイホーム関連」としてファイリングしておくことを推奨します。
引渡し後にやることを、それぞれ以下にまとめていますのでお役立てください。とくにスーモ(suumo)のマイホーム購入者アンケートなどは「たかが5000円」と思わず、答えることをおすすめします。これからインテリアなどますますお金が必要になりますから。
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