広い部屋には憧れますが、狭いには狭いでメリットはたくさんあります。
ほぼ動かずにほとんどのスイッチに手が届き、ポイ!っと投げればゴミ箱にも届く、小腹がすいて手を伸ばせばお菓子が手に入り、眠くなればそのままベットに滑り込む。
趣味に溢れた、秘密基地のような、いい意味で人をダメにするお部屋。
こうやって、部屋が狭いことで物理的な便利を得つつも、
やっぱり、部屋は広く見せたい。
目の錯覚でもなんでも、広く見えればいいのに…。
今回はそんな方法を紹介してまいります。それでは早速。
床を見せる|部屋を広く見せる方法
部屋を広く見せるには、まずは床を見せることです。実は床が見えているかいないかは、部屋が広いと錯覚するのに重要なポイントなんです。
つまりは、そこらの床に散らかっている物を「断捨離」したり「片付け」をして、床が見える面積を増やすということです。
「それは無理」という方。
ですよね?それができるならとっくにしています。ですから「無理」な方は、この項目は飛ばしていただいて結構です。
ただ、1つだけそんな方にテクニックを紹介します。
収納付き家具に変更
1つ目は、家具を収納付きのものに変更する方法です。そして、とにかくそこに物を入れます。
例えばベッドは、フレームタイプで下に衣装ケースを入れたり出来るものを選びます。
ソファーにも収納付きの家具や、下に収納出来るものを選びます。
↓は足元に収納できるタイプのソファー
と見せかけて、
じつはリクライニング機能があり、ソファーベッドにもなっちゃいます。ソファーとベッドと収納の3つを兼ね備え、これでこの価格はなかなかです。
小物やメイク道具や雑貨がごちゃごちゃしがちなテーブルも、収納付きのテーブルにすれば↓
ここに全部いれてしまえばいいのでスッキリします。
椅子だっておしゃれで収納付きのものがあります↓
こんな感じで、いつもの家具を収納付きのものに変えるだけで、床に散らばるものを「隠す」ことができるのです。
「片付ける」と聞くと拒絶反応がでる方も、みつからない場所に「隠す」という発想なら、ちょっと楽しくなりませんか?
家具の下のデッドスペースを秘密の隠し収納にすることで、無理な断捨離や片付けをしなくてもスッキリ、広い部屋に錯覚できるのです。
カーテンを工夫する|部屋を広く見せる方法
次に紹介するのは、カーテンを使った部屋を広く見せるテクニックです。これも視覚や感覚の錯覚を利用した方法です。
部屋が広く見えるカーテンの基本
まずはポイントをおさえます。
- 色→ホワイト系など落ち着いた色
- 柄→無地かできるだけ目立たないもの
ホワイト系やベージュなどの色が良い理由は、膨張色だからです。服に膨張色を取り入れると太って見えますが、部屋に膨張色を取り入れると広く見えるのです。色選びは、部屋の壁紙と同じか、それと近い色にするとより広く見えておすすめです。
さらに、部屋の中の色の数が多いほど、ごちゃごちゃして情報量が多く狭苦しく感じてしまいます。なので、柄物のカーテンは避けましょう。
カーテンの長さや種類も工夫する
カーテンを長くすることで、部屋が広く見える効果があることはこ存じでしょうか?
カーテンを長くすると、窓が大きいと錯覚するため部屋が広く感じるのです。
極端な例では、通常サイズ(サイズ100cm)の窓のカーテンを、床上までのサイズ(200cm)にし、まるでそこにサッシがあるように見せかけるテクニックもあります。
また、普通は窓枠のすぐ上からカーテンを吊るしますが、窓枠から20cmほど上からカーテンを設置するというテクニックもあります。
さらに、場所によって使えるテクニックはカーテンの代わりにロールカーテンを用いる方法です。
ロールカーテンは、しめている時も開けている時も普通のカーテンよりも面積をとらずスッキリ見せることができ、結果として部屋が広く見えるのです。
鏡|部屋を広く見せる方法
次は、鏡を使って部屋を広く見せるテクニックです。
大きめの姿見や、壁掛けのミラーを思い切って部屋の目立つ場所に設置することで部屋が映り込み、その分だけ部屋が広く見えるという方法です。
↑写真のように角度を調整して部屋が広く写るように設置すると効果的です。
ラインの細い家具を選ぶ|部屋を広く見せる方法
部屋を広くする際にキーワードになるのが「抜け感」です。
わかりやすい例が↓です。
同じラックやテーブルを設置するにしても、アイアンのように脚やラインの細い家具を選ぶことで、壁紙や床が透けて見える「抜け感」を出すことができるのです。
開放感を出すには、部屋の向こう側を見せることが大事です。
昨今ではこれを利用して、シースルー階段(ささら桁階段)も人気です。
家具を背の低いタイプのものに|部屋を広く見せる方法
部屋を広くしたい方は、家具選びの際に背の低い家具を選ぶのもおすすめです。
背の高い家具はどうしても圧迫感を出してしまいます。ソファーでもテレビボードでも背の低いもので統一すると部屋が広く見えます。
ローソファーを活用して部屋を広く見せるテクニックは広く知られています↓
ソファーを低くすることで、テーブルやテレビボードなど家具全体を低くしても違和感なく生活することができます。
※余談ですが、背の高い家具がある場合は、背の高いものを部屋の手前に、背の低いものを奥に配置することで、遠近法を利用して奥行きを作り出すというテクニックもあります。
部屋の色と柄の数を減らす|部屋を広く見せる方法
カーテンの時も触れましたが、部屋の中の色の数が多いほど部屋の情報量が増え、ごちゃごちゃと狭く感じられます。
ですから、カーテンの色はなるべく壁紙と同系色、インテリアは床材の色にあわせたり統一感を持たせたものにすることで部屋を広く感じることができます。
また、オシャレが大好きでクロゼット内では収納が収まらず、しかもいろいろなカラーの服がある場合は、部屋の色数を減らすことは困難かもしれません。
そんな場合は、
↑のようなカーテンで隠せるタイプの収納が便利です。カーテンの色を壁紙に合わせ、部屋の隅に置いておけば、部屋の色数を減らしつつ立派な収納を増設することができます。
部屋を広くする方法を組み合わせた結果
恐れ多くも、最後に私がここまで紹介した部屋を広く見せる方法を組み合わせた実際の部屋が↓です。
- カラーを「ホワイト」「ブルー」「ウッド調」の3色に限定
- ラインの細いアイアンで「抜け感」を出し、床を見せる
- 片付かない雑貨はすべてソファー下やテレビボードの収納に簡単に隠す
- ローソファー・ローボードを活用
- カーテンを無地・壁紙の色に合わせる
一見、片付いて見えますが、ゴタゴタしたものは全部ソファー下の収納に隠れています。
写真が下手でこの開放感を伝えきれないのが残念ですが、8畳の一般的な広さのリビングに、テレビが65型という大型を置いてもかなりの開放感です。
ダイニングも含めると↓のようになります。
やはり統一感を崩さないように、ラインの細いアイアンの壁掛け時計やペンダントソケットを採用しました。
ダイニングテーブルもラインの細いアイアンで床をしっかり見せます↓
ダイニングテーブルやアイアンの商品が気に入った方は、ぜひ「→アイアン×ウッドでおしゃれなインテリアコーディネート術」を参考にしてみてください。
我が家の猫をチラ見せしたところで、今回はこのあたりにしたいと思います。
皆さんもいろんなテクニックを駆使して開放的な暮らし作りにお役立てください。
それでは。
コメント