【屋根の形状|比較】機能・デザイン・コスパ・耐久力

よほどデザインにこだわっている方を除いて、マイホーム購入計画の中で「屋根の形状」は軽視されがちな存在かと思います。

しかし、屋根の形状にはさまざまな種類があり、その数だけ機能や特長があるのです。

  • 風に強い屋根
  • 雨や雪に強い屋根
  • 和洋のデザインにマッチする屋根
  • 修繕費が抑えられる屋根

など、その土地の気候や立地に合わせてプランニングすることで、快適な暮らしや数年後の修繕費に影響が出てきます。

今回はそんな「屋根の形状」による特長や機能を比較していきたいと思います。




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屋根の形状の種類

そもそも屋根の形状にはどのようなものがあるのかをご存知でしょうか。

屋根の形状は、おおまかに

  • 切妻(きりづま)
  • 寄棟(よせむね)(四柱造り)
  • 入母屋(いりもや)
  • 片流れ(かたながれ)
  • 方形(ほうぎょう)
  • 陸屋根(りくやね・ろくやね)
  • 招き造り(まねきづくり)
  • 越し屋根(こしやね)
  • 腰折れ屋根(こしおれやね)
  • バタフライ
  • 差し掛け(さしかけ)
  • 鋸屋根(のこぎりやね)

の12種類です。

屋根の形状の種類

今回はこの中でも、マイホーム建築によく用いられる形状に厳選し、その特長を確認していきましょう。

【切妻-きりづま-】特長と機能

【切妻-きりづま-】特長と機能

切妻屋根は、頂上部(大棟)から地上に向かって2つの傾斜面で構成している屋根です。

デザイン面では、洋風・和風どちらにでも合うので、日本でも馴染みのある反面、個性的な家を建てづらいというデメリットもあります。

機能面では、シンプルな構造なので安価で雪や雨に強いという特長があります。雨を素早く排水する為の屋根の形としては一番優れている屋根で、雨漏りリスクや将来のメンテナンス費用が低いのメリットです。

ソーラーパネルを導入しやすく、屋根裏のスペースも確保しやすいので、屋根裏収納などに活用することもできます。

【寄棟-よせむね-(四柱造り)】特長と機能

寄棟-よせむね-(四柱造り)

寄棟は四柱造りとも呼ばれ、4方向に傾斜している屋根で、こちらも日本では古くから馴染みのある屋根です。

デザイン的には、和洋どちらにもマッチするのが特長です。

機能的には、台風時に一番強い屋根であることが特長です。四方向に屋根が伸び、雨量や雪量を分散させることが出来るため耐久性の高さもあります。同時に家の外壁も四方向守る面積が多いので、外壁の劣化も比較的遅くなります。

ただ、屋根自体のコストが高くなり、同時にメンテナンス費用も高くなります。

また、昨今トレンドの太陽光パネルの設置面積は狭いため、ZEH住宅などに採用するのは難しくなります。

【入母屋-いりもや-】特長と機能

【入母屋-いりもや-】特長と機能

入母屋は、屋根の頂上から4方向に傾斜した屋根です。屋根の上の部分が切妻屋根で、下の方が寄棟屋根になっているのが特長です。

デザイン性は、切妻、寄棟に比べてオリジナリティーの高さが特長です。おもに、和風の住宅にマッチします。

機能面では屋根裏の通気性や断熱性が高いだけでなく、切妻、寄棟のメリットであった耐風性、雨による水はけの良さも兼ね備えています。

ただ、屋根の形状が複雑になった分だけ、比較すると雨漏りの可能性も高くなります。また、修理やメンテナンスの費用は高目です。

【片流れ-かたながれ-】特長と機能

【片流れ-かたながれ-】特長と機能

片流れ屋根は、斜めにシンプルカットしたようなデザインの屋根です。昨今人気が出てきた形状で、屋根の出っ張りが少なく狭小地での建築に対応しやすいのが特長です。

デザイン的には、シンプルモダンで、かつ雨どいが少なくて済むので外観をかなりスマートに見せることができます。デザイナーズ住宅でもよく用いられる屋根です。

機能的には、窓を高い位置に取り付けることができるため採光しやすく、明るい家の間取りプランを実現できます。また、南向きに勾配を作れば、ソーラーパネルを設置する採光の環境を作ることができます。

一方で、雨や雪の影響を分散できないため比較的劣化が早く、特に屋根勾配が極端に緩い場合、屋根に雨が溜まってしまい雨漏りのリスクが高くなります。軒の出も短く、外壁面に日差しや雨水が当たりやすいため、外壁の劣化も他の屋根に比べて早くなります。

形状がシンプルなため、工事も楽でコスパがいいのは嬉しいポイントです。

【方形-ほうぎょう-】特長と機能

【方形-ほうぎょう-】特長と機能

方形屋根は寄棟と似ていますが、屋根の頂上部(大棟)があるかないかです。

デザイン性は、和洋ともに合いますが、やはり一般的なデザインになりがちです。

機能面では、寄棟屋根と同じく、風の耐久性が高いことが挙げられます。屋根が四方向に伸びているため、雨風にさらされる壁面量が減り、外壁の耐久力も上がります。

一方で、寄棟と違い、4つの下り棟が1点に集まってしまうため「かき合い」の劣化による雨漏りのリスクがあります。

初期建築費用とリフォーム費用は割高ですが、外壁や屋根そのものの耐久性を加味すればペイきます。

屋根裏のスペースが小さくなるので、若干間取りプランには制限があることと、やはりソーラーパネルの設置には向きません。

【陸屋根-りくやね・ろくやね-】特長と機能

【陸屋根-りくやね・ろくやね-】特長と機能

陸屋根は、挿絵の通り、スパッと真横にカットした形状の屋根です。おもに屋上スペースを有効活用すること、大雪による落雪事故を防止することを目的に生まれた形状です。

デザインは、片流れ同様シンプルモダンなデザインで、洋風の家に非常にマッチします。

機能面では、風の影響が少ないことが挙げられます。屋根が平らなので、屋上スペースとして活用でき、洗濯物干しのスペースや、バーベキューなどをしたりとバルコニーを設けられない住宅には嬉しい機能です。

一方で、雨が流れていくルートがないため、雨漏りのリスクが他の屋根と比べると高くなります。また、陸屋根は一般的に鉄筋コンクリートで建てられますので、木造住宅での採用は困難です。

まとめ|屋根の形状はコスパかデザイン性か

最近ではデザイン性を優先し、あえて複数の形状の屋根をリズミカルに配置した住宅も増えてきました。

しかし、屋根の形状が複雑になれば、それだけ工事も複雑に、また劣化や雨漏りのリスクも高くなります。自ずと修繕費やリフォーム代にも影響がでます。

しっかりと特長を捉え、満足のいく屋根の形状を選択してください。

また、屋根は形状だけでなく、屋根材もチェックが必要です。

→屋根材の特徴をチェック

それでは。

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