夢のマイホームを購入の際に、多くの方が利用する住宅ローン。
実はこの住宅ローンの借入先にも、「銀行」「フラット35」「ネット銀行」「財形住宅融資」など様々な種類があることをご存知でしょうか?
そして種類があるということは、それぞれにメリットやデメリットなど、特徴があります。
ご存知の通り、住宅ローンは高額です。よって、ちょっとした特徴の差が、大きな差になるのです。
今回は、この住宅ローンの種類について、知っておきたい事を紹介していきます。
お金の話になると難しく目を背けてしまいがちですが、損をしないためにも最後までお付き合いください。
主な住宅ローンの借入先
住宅ローンの借入先は大きく分けて4つあります。
- 銀行・信用金庫
- ネット銀行
- フラット35
- 財形住宅融資
もっとも一般的で窓口でじっくり相談できる銀行や信用金庫から、審査基準は厳しいけれど、金利が安いネット銀行までさまざまです。
早速、それぞれの特徴を確認していきましょう。
【メガバンク・地方銀行・信用金庫】住宅ローンの種類と特徴
- 馴染みのある金融機関で安心感が強い
- 窓口でじっくり相談できる
- ローンの種類が豊富
- 建物への条件もゆるい
メガバンク・地方銀行・信用金庫は、金融機関として普段から利用しているので、借入先の選択肢としては非常に安心できるのがポイントです。金融機関によって若干の審査基準の差はあるものの、ローンの種類が多いので、自分にあったローンを、窓口でじっくりと相談しながら決定できるという安心感も嬉しいポイントです。
フラット35などと比較すると、物件への条件(規模、最低床面積、断熱性、省エネルギー性)などが少ないので、マイホーム建築の自由度が広がります。団体信用生命保険加入や、事務手数料、保証料などが必要になります。
長年取引がある金融機関なら相談もしやすく、多くの人が利用する住宅ローンです。
【ネット銀行・ネットバンク】住宅ローンの種類と特徴
- ネットが繋がっていれば日本中どこからでも利用可能
- 実店舗がないので、管理費がかからないぶん金利が低い
- 保証料・繰上げ返済手数料がかからないことが多い
- 銀行に行く時間がない忙しい人向け
一般的な銀行と違い、店舗を持たないネット銀行は、それによりメリットとデメリットが生じます。
メリットとしては、ネットが繋がってさえいれば、全国どこからでも利用できるので、知識さえあれば利便性の高い住宅ローンです。また、店舗が存在しないので、人件費や管理費を浮かせた分、金利が低いというのが最大のポイントです。最近は自動車保険や生命保険も、このネットタイプが人気です。
保証料や繰上げ返済手数料がかからない場合がほとんどで、金利以外の面でも恩恵も多いのが特徴です。手続きもネットや郵送で行えるので銀行まで行く時間がない方には非常に助かります。
【フラット35】住宅ローンの種類と特徴
- フリーランス(自営業)の方や、勤続年数が短くても審査が通りやすい
- 建物の審査基準を満たす必要がある
- 繰上げ返済手数料・保証料・金利が固定で人生設計を立てやすい
- 団信の加入も選択できるようになり、より便利に
フラット35とは、住宅金融支援機構と、民間金融機関が連携した、最長35年の全期間固定金利の住宅ローンです。
国民が、安心して質の高い住宅に住む事を目的としているため、自営業(フリーランス)や、勤続年数の短い人でもローンの審査が通りやすいのが特徴です。一方で、審査には質の高い住宅かどうかの基準が設けられており、住宅規模や断熱性能、階段には手すりが必須、などの条件をクリアする必要があります。
ネット銀行同様、保証料や繰上げ返済手数料がかからないだけでなく、金利がずっと固定なのでライフプランを立てやすいのも人気のポイントです。省エネ性能を満たせばさらに金利が低いフラット35Sも利用できます。
【財形住宅融資】住宅ローンの種類と特徴
- 勤務先で1年以上継続した財形貯蓄が50万円以上あることが条件
- 借入限度額は財形貯蓄額の10倍までだが、金利は低め
- フラット35と併用が可能
財形住宅融資とは、勤務先で財形貯蓄を1年以上継続し、かつ、貯蓄残高が50万円以上の人が利用出来る5年固定型の公的ローンです。
金利は低めですが、借入できる額は、財形貯蓄残高の10倍までとされるため注意が必要です。フラット35と併用することができるので合わせて借入をすることで金利を抑えられます。
住宅ローン借入可能額の目安
ここまでで、住宅ローンの種類や特徴はお分りいただけたと思います。
では、実際に自分の年収でどのくらい借入することが可能なのかもチェックしましょう。
年収と住宅ローン借入可能額の目安
一般的な住宅ローンの借入額の目安を出す計算式は、年収×25%で算出します。
年収 | 借入可能額 | 月々返済額 |
400万円 | 2800万円 | 8万3千円 |
500万円 | 3500万円 | 10万4千円 |
1600万円 | 4200万円 | 12万5千円 |
700万円 | 4900万円 | 14万6千円 |
800万円 | 5600万円 | 16万6千円 |
※返済比率25%で計算
住宅ローン借入額決定の注意点
現在、家賃生活をしている方がマイホームの住宅ローンを組む際に注意すべきは、固定資産税や修繕費が追加でかかってくる事です。賃貸の時はなにか設備に不具合が発生した時に大家さんが対応してくれましたが、マイホームでは当然、自分たちが負担しなくてはなりません。
固定資産税は土地代と建物代の金額によって変わってきますので一概には言えませんが、一般的な住宅で、修繕費の貯金額は10年に100万〜200万ほどの余裕は持っておきたいところです。
まとめ|住宅ローンの種類・借入額
というわけで、ここまで住宅ローンの種類や借入額の目安を紹介してきましたが、いかがだったでしょうか?
それぞれ特徴がありますで、金利の安さや、審査の通りやすさなどを加味しつつ検討にお役立ていただければと思います。
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それでは。
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