地震や台風だけでなく、線状降水帯や集中豪雨によって短時間に大量の雨が降り、住宅が浸水する被害も珍しくありません。
こうしたニュースを見ると、「これから建てる家は、災害にも備えた方がいいのでは?」と考える方も多いでしょう。
とはいえ、防災用品や非常時専用の設備を増やすだけでは、収納場所を取ったり、いざというときに使い方が分からなかったりすることもあります。
そこで知っておきたいのが、「フェーズフリー」という考え方です。
フェーズフリー住宅では、「普段は便利で快適」「もしものときにも役立つ」という2つの役割を持たせることを考えます。
たとえば、普段は食品を整理するパントリーを災害時の備蓄スペースとして使ったり、光熱費対策として設置した太陽光発電を停電時の電源として利用したりする方法です。
ただし、フェーズフリーの設備を増やせば、それだけで災害に強い家になるわけではありません。
土地の災害リスクや住宅の基本性能を確認したうえで、自分たちの暮らしに合った間取り・設備を選ぶことが大切です。
この記事では、フェーズフリー住宅の意味から、家づくりで取り入れやすい具体例、大雨・浸水への備え、メリット・注意点、予算の考え方まで分かりやすく紹介します。
フェーズフリー住宅とは?

フェーズフリーとは、身のまわりにあるモノやサービスを、日常時だけでなく非常時にも役立つようにする考え方です。
住宅に置き換えると、「災害時だけに使う特別な家」をつくるというより、普段の暮らしを便利にする間取りや設備が、もしものときにも役立つ家と考えると分かりやすいでしょう。
| 住宅の工夫 | 普段の暮らし | 非常時 |
|---|---|---|
| パントリー | 食品や日用品を整理しやすい | 食料・水などの備蓄場所になる |
| 太陽光発電・蓄電池 | 購入する電気を減らしやすい | 停電時の電源確保に役立つ |
| 玄関土間 | ベビーカーやアウトドア用品を収納できる | 避難用品をまとめて置きやすい |
| 固定収納 | 室内をすっきり使える | 家具の転倒リスクを抑えやすい |
| シャッター・雨戸 | 防犯・遮光などに使える | 台風時の飛来物対策になる |
つまり、フェーズフリーで大切なのは、「防災のためだけに我慢する」のではなく、いつもの快適さともしもの備えを両立させることです。
フェーズフリー住宅を考える前に土地と住宅性能を確認しよう

フェーズフリー住宅というと、蓄電池やパントリーなどの設備・間取りに目が向きがちです。
しかし、家づくりで先に確認したいのは、「その土地では何に備える必要があるのか」です。
ハザードマップで土地の災害リスクを見る
土地探しをしている方は、国土交通省・国土地理院の「ハザードマップポータルサイト」や自治体のハザードマップを確認しておきたいところです。
洪水、内水、土砂災害、高潮、津波など、地域ごとに想定されている災害リスクを調べられます。
ここで見落としやすいのが「内水氾濫」です。

水害というと「川があふれる洪水」を想像しがちですが、短時間に大量の雨が降り、下水道などの排水能力を超えることで、市街地に水がたまって浸水することがあります。
つまり、川から離れた住宅だから水害とは無関係とは限りません。
不動産取引では、水防法に基づく水害ハザードマップにおける対象物件のおおむねの位置も重要事項説明の対象です。
ただし、ハザードマップで色が付いていないから「水害は起きない」と判断するのも危険です。
宅建士の視点からも、重要事項説明を受ける段階で初めて見るのではなく、土地を候補にした時点でハザードマップ、避難場所、避難経路まで確認しておくことをおすすめします。
耐震性など住宅そのものの安全性を優先する
フェーズフリーは便利な考え方ですが、住宅の基本的な防災性能に代わるものではありません。
地震への備えなら住宅の耐震性、家具や家電の固定、避難経路をふさがない家具配置などが土台になります。
たとえば、「回遊できる間取りだから地震でも安心」と考えるのではなく、まず建物そのものの安全性を確保し、そのうえで避難しやすい間取りを考えるという順番です。
防災対策とフェーズフリーは、どちらか一方を選ぶものではありません。それぞれの役割を理解して組み合わせましょう。
大雨・床上浸水に備えるならフェーズフリーだけでは足りない

線状降水帯や集中豪雨による水害を考える場合は、パントリーや蓄電池といったフェーズフリーの工夫だけでは十分ではありません。
土地に一定の浸水リスクがあるなら、「水が入ってきたときにどうするか」ではなく、「どこから水が入り、何が被害を受けるのか」まで考えておくことが重要です。
浸水リスクがある土地で確認したいポイント
- 想定される浸水深はどの程度か
- 河川氾濫だけでなく内水氾濫の可能性はないか
- 敷地や道路との高低差はどうなっているか
- 玄関や勝手口、窓など水が入りやすい場所はどこか
- 止水板などによる浸水対策が可能か
- 分電盤や蓄電池、給湯設備などの設置位置に問題はないか
- トイレや排水口からの逆流対策が必要か
- 大雨時に安全に避難できる経路があるか
建物の電気設備についても、浸水リスクの低い場所へ設置したり、設置位置を高くしたりする考え方があります。
特に床上浸水が想定される場所では、建物そのものが残っていても、電気や給湯などの設備が被害を受ければ生活を再開するまでに時間がかかる可能性があります。
ただし、こうした対策はフェーズフリーそのものというより、水害に対する専用の防災対策です。
フェーズフリーだけですべての災害に対応しようとせず、土地のリスクに応じて専用対策も組み合わせるのが現実的です。
そして、大雨・洪水・土砂災害・津波などで避難が必要な状況になったときは、「災害に備えた家だから自宅に残る」のではなく、自治体などから出される情報を確認して適切に避難してください。
フェーズフリー住宅の例・アイデア9選

ここからは、注文住宅で比較的取り入れやすいフェーズフリーのアイデアを紹介します。
すべて採用する必要はありません。土地の災害リスク、家族構成、暮らし方、予算を考えながら必要なものを選びましょう。
1.パントリー+ローリングストック

パントリーは、フェーズフリーを家づくりに取り入れやすい代表的な例です。
普段は食品、飲料、キッチン用品などを整理できるため、まとめ買いをする家庭では特に便利です。
同時に、飲料水やレトルト食品、缶詰などを少し多めに保管しておけば、災害時の備蓄場所にもなります。
おすすめなのは、非常食だけを長期間しまっておくのではなく、普段食べる食品を少し多めに用意し、使った分だけ補充する「ローリングストック」です。
家庭の備蓄は最低3日分、できれば1週間程度を一つの目安にするとよいでしょう。
家族の人数に合わせて必要量を考え、パントリーを設計するときから「備蓄用の場所」を確保しておけば、普段の収納と防災を無理なく両立できます。
2.太陽光発電+蓄電池

太陽光発電も、日常時と非常時の両方にメリットを持たせやすい設備です。
普段は自宅で発電した電気を使うことで、電力会社から購入する電力量を抑えやすくなります。さらに蓄電池を組み合わせれば、発電した電気をためて利用することもできます。
停電時の電源確保にも役立ちますが、注意したいのが、太陽光発電を設置しただけで停電中も普段どおり家中の電気が使えるとは限らないことです。
住宅用太陽光発電は、停電すると通常の運転が停止し、自立運転機能を使って電気を取り出すタイプがあります。切り替え方法や使えるコンセントなどは機種によって異なります。
太陽光発電や蓄電池を採用するときは、発電量や売電だけでなく、
- 停電時にどのコンセントを使えるのか
- 自動で非常用電源へ切り替わるのか
- どの程度の家電を動かせるのか
- 蓄電池に電気が残っていない場合はどうなるのか
まで確認しておきたいところです。
3.玄関土間・シューズクローク

広めの玄関土間やシューズクロークは、普段の使い勝手を高めながら、防災用品の収納場所としても活用できます。
ベビーカー、自転車用品、アウトドアグッズ、雨具など、室内へ持ち込みにくい物を収納できるのが日常でのメリットです。
非常時には、ヘルメット、非常持ち出し袋、懐中電灯、レインウェアなどを玄関付近にまとめておけば、避難時にも取り出しやすくなります。
ただし、物を詰め込みすぎて玄関を狭くしては逆効果です。
収納量だけでなく、いざというときに家族がスムーズに外へ出られる幅を残すことも考えて設計しましょう。
4.固定収納と倒れにくい家具配置

造作収納を採用したり、収納家具を壁などへ適切に固定したりする方法も検討できます。
普段は部屋の寸法に合わせて収納をつくれるため、空間をすっきり使いやすくなります。
地震時には、背の高い置き家具が倒れたり移動したりするリスクを減らす対策にもつながります。
ただし、「造作家具なら絶対に倒れない」という意味ではありません。施工方法や固定方法も重要です。
家具が倒れた場合に寝ている人へ当たらないか、玄関や廊下などの避難経路をふさがないかまで考えて配置しましょう。
5.回遊できる間取り
キッチンから洗面室へ抜けられるなど、行き止まりを減らした回遊動線は、普段の家事を楽にしてくれます。
家族が同時に移動しても渋滞しにくく、共働き世帯や子育て世帯とも相性のよい間取りです。
非常時には、1つの方向が家具や落下物などで通りにくくなった場合に、別方向へ移動できる可能性もあります。
ただし、回遊できれば安全というわけではありません。玄関や窓を含め、実際にどこから避難できるのかも確認しておきましょう。
6.シャッター・雨戸
窓のシャッターや雨戸も、普段と非常時の両方で利用できます。
日常では防犯や遮光などに役立ち、台風や暴風時には飛来物による窓ガラスの破損を抑える対策になります。
大きな窓を採用する場合は、デザインや開放感だけでなく、強風時にどう守るかまで考えておくと安心です。
電動シャッターを選ぶ場合は、停電時に手動で開閉できるのかも確認しておきましょう。
7.雨水タンク
庭のある住宅なら、雨水タンクもフェーズフリーと相性のよい設備です。
屋根などに降った雨をため、普段は庭木への散水などに利用できます。
水道が使えない場合には、ためていた水を状況に応じて生活用水として活用できる可能性もあります。
ただし、雨水をそのまま飲料水として使うものではありません。飲み水は別に備蓄しておきましょう。
外水栓についても同様です。庭仕事や洗車には便利ですが、一般的な外水栓は住宅の水道につながっているため、水道自体が断水すれば使えない場合があります。
「屋外に蛇口があるから非常時の水も大丈夫」と考えず、飲料水と生活用水を分けて備えておくことが大切です。
8.高断熱な住宅
断熱性能は防災設備ではありませんが、フェーズフリーと相性のよい住宅性能の一つです。
断熱性能を高めることで、普段は冷暖房効率を高めやすくなり、室内の温度差も抑えやすくなります。
停電によってエアコンなどが使えなくなった場合も、外気温の影響を受けにくい住宅なら、室温が急激に変化するのを抑える助けになります。
太陽光発電や蓄電池など「エネルギーをつくる設備」だけでなく、住宅そのものに必要なエネルギーを減らすという考え方も持っておきましょう。
9.点検・メンテナンスしやすい設計

床下や天井裏、配管などを確認しやすい設計も、長く住む住宅では重要です。
普段は定期点検や修繕を行いやすく、不具合の早期発見につながります。
災害後も施工会社や専門業者が建物の状態を確認しやすければ、その後の修繕を進めやすくなります。
ただし、大きな地震や浸水のあとに、自分で床下や屋根裏へ入るのは危険な場合があります。
「自分で点検できるようにする」というより、専門家が確認・修理しやすい住宅にしておくと考えましょう。
フェーズフリー住宅のメリット

普段使っているものだから非常時にも使いやすい
非常用設備を用意していても、一度も使わないまま何年も経過すると、いざというときに使い方が分からないことがあります。
普段から使っている収納、電源、生活用品などであれば、家族も扱い方を把握しやすいのがメリットです。
防災だけのためにスペースを使わなくて済む
限られた床面積の中で、防災専用スペースをいくつも確保するのは簡単ではありません。
パントリーや土間など、普段使う場所と備蓄・防災スペースを兼ねれば、限られた空間を有効に使えます。
普段の暮らしそのものも快適になる
フェーズフリーで大切なのは、非常時だけにメリットがあることではありません。
収納しやすい、家事がしやすい、光熱費を抑えやすいといった日常のメリットがあるからこそ、無理なく防災を暮らしの中へ取り込めます。
フェーズフリー住宅のデメリット・注意点

フェーズフリーという言葉を知ると、「採用できる設備は全部入れた方が安心なのでは?」と考えるかもしれません。
しかし、家づくりでは何を増やすかより、何を優先するかが重要です。
設備や床面積を増やせば建築費も上がる
大きなパントリーや回遊動線は床面積を増やす原因になることがありますし、太陽光発電、蓄電池、シャッターなどには設備費もかかります。
防災への不安からオプションを追加していくと、いつの間にか住宅予算が膨らんでしまうことがあります。
設備には寿命やメンテナンス費用がある
住宅ローンは長期間続きますが、住宅設備が同じ期間ずっと使えるとは限りません。
太陽光発電や蓄電池などを検討するときは、導入価格だけでなく、保証内容や将来の修理・交換まで確認しておきましょう。
フェーズフリーだけで防災は完結しない
フェーズフリーは、防災用品や避難計画を不要にする考え方ではありません。
非常持ち出し品、携帯トイレ、飲料水、家具固定、避難場所の確認など、一般的な防災対策も必要です。
特に洪水、土砂災害、津波などでは、自宅にとどまることそのものが危険になる場合があります。
「災害に備えた家だから避難しなくても大丈夫」と考えないことも、大切な防災の一つです。
宅建士・FPの視点|フェーズフリーにかける予算の優先順位

フェーズフリー住宅を検討すると、「太陽光も欲しい」「蓄電池も欲しい」「大きなパントリーも欲しい」と、採用したいものが次々と増えていきます。
そこでおすすめしたいのが、次の順番で考えることです。
- 土地の災害リスクを確認する
- 耐震性・断熱性など住宅の基本性能を確保する
- 家族に必要な備蓄・避難方法を考える
- 停電・断水・浸水などへの対策を選ぶ
- 予算に余裕があれば設備を追加する
たとえば停電対策を重視する家庭なら、太陽光発電や蓄電池の優先度は高くなるでしょう。
一方、浸水リスクが高い土地なら、高額な蓄電池を導入する前に、土地選びや建物配置、設備の設置位置、浸水対策を検討した方がよいケースもあります。
FPの視点では、災害への安心感を得るために住宅予算そのものを無理に引き上げないことも重要です。
住宅ローンは「借りられる額」と「無理なく返せる額」が同じとは限りません。
設備費をすべて住宅ローンへ組み込めば、毎月の返済だけでなく、将来の修理や交換も家計から負担することになります。
フェーズフリーは「全部載せ」にするものではありません。
自分たちが住む土地と家族の暮らしで、何が起きたら一番困るのか。その順番から予算を振り分けることが、失敗しにくい家づくりにつながります。
フェーズフリー住宅を検討するときのチェックリスト

ハウスメーカーや工務店との打ち合わせでは、次の項目を一度確認してみてください。
- 土地の洪水・内水・土砂災害などのリスクを確認したか
- 川から離れていても内水氾濫の可能性がないか確認したか
- 想定浸水深や敷地・道路との高低差を確認したか
- 避難場所と自宅からの避難経路を確認したか
- 住宅の耐震性能を確認したか
- 家具が倒れて寝室や避難経路をふさがない配置になっているか
- 最低3日分、できれば1週間程度の備蓄を置ける場所があるか
- 停電時に使える電源があるか
- 太陽光発電は停電時にどこで電気を使えるか確認したか
- 断水した場合の飲料水・生活用水を考えているか
- 台風時の窓ガラス対策を考えているか
- 浸水リスクがある場合、電気設備などの位置を確認したか
- 床下・天井裏・配管などを点検しやすいか
- 設備の保証や将来の交換費用まで確認したか
- 設備を追加しても住宅予算に無理がないか
すべてにチェックを付ける必要はありません。
大切なのは、「フェーズフリー住宅にするために何かを付ける」のではなく、自分たちの家に必要な備えを見つけ、その対策が普段の暮らしでも役立つかを考えることです。
フェーズフリー住宅についてよくある質問

フェーズフリー住宅と防災住宅は同じですか?
同じ意味ではありません。
フェーズフリーでは、非常時専用の備えを増やすだけでなく、普段使っている間取り・設備・モノを非常時にも役立てることを重視します。
一方、住宅の耐震化や家具固定、感震ブレーカー、浸水対策など、災害を想定した専用対策も重要です。
どちらか一方ではなく、必要に応じて組み合わせて考えましょう。
線状降水帯や大雨にもフェーズフリー住宅なら安心ですか?
フェーズフリーの工夫だけで、水害を防げるわけではありません。
大雨への備えでは、洪水・内水氾濫など土地の災害リスクを確認したうえで、必要に応じて浸水対策や設備の設置位置、避難方法まで考える必要があります。
特に避難が必要な状況では、住宅設備よりも早めの避難を優先してください。
太陽光発電や蓄電池は必須ですか?
必須ではありません。
パントリー、固定収納、玄関土間、回遊動線など、大掛かりな設備を使わずに取り入れられるアイデアもあります。
太陽光発電や蓄電池は停電対策として役立ちますが、費用も大きいため、予算や家族の暮らし方を考えて判断しましょう。
フェーズフリーは新築でなければできませんか?
新築住宅に限りません。
家具の配置を変える、ローリングストックを始める、非常用品を取り出しやすい場所へ移す、窓の対策をするといった方法なら、現在住んでいる住宅でも始められます。
高額な設備を導入する前に、まず今の暮らしの中でできることから始めてもよいでしょう。
フェーズフリー設備に補助金はありますか?
「フェーズフリー住宅だから」という理由だけで利用できるとは限りませんが、太陽光発電、蓄電池、省エネ設備、雨水利用設備などを対象に、国や自治体が補助制度を設けている場合があります。
制度の内容や対象設備は地域・時期によって変わるため、契約する前に国や自治体の最新情報を確認してください。
何から始めればいいですか?
土地探し中なら、まずハザードマップなどで災害リスクを確認するところから始めましょう。
建築する土地が決まっている場合は、耐震性などの基本性能を確認したうえで、その土地で起こり得る災害と家族構成に合わせて必要な対策を考えます。
設備から選ぶのではなく、「わが家では何が起きたら困るのか」から考えると、優先順位を付けやすくなります。
フェーズフリー住宅のまとめ

フェーズフリー住宅で大切なのは、防災設備をたくさん設置することではありません。
普段の暮らしを便利・快適にする工夫が、非常時にも家族を助けてくれる。そんな家を考えるのがフェーズフリーの基本です。
パントリー、玄関土間、固定収納、回遊動線など、間取りの工夫だけでも取り入れられます。家庭によっては、太陽光発電や蓄電池、雨水タンクなども候補になるでしょう。
ただし、その前に忘れてはいけないのが、土地の災害リスクと住宅そのものの安全性です。
特に近年の大雨を考えると、河川の洪水だけでなく、内水氾濫や床上浸水についても土地選びの段階から確認しておきたいところです。
「便利そうだから付ける」のではなく、
- この土地では何に備える必要があるのか
- 自分たちの家族には何が必要なのか
- 普段の生活でも役立つのか
- 専用の防災対策が別に必要ではないか
- 予算や維持費に無理はないか
を一つずつ整理してみてください。
「いつも便利」が「もしもの安心」につながる家にする。
そのうえで、土地ごとに必要な防災対策を組み合わせることが、フェーズフリー住宅を上手に取り入れるポイントです。


コメント