住宅ローン選びでまず悩むことは、金利が低いままなら有利な「変動金利型」にするか、金利上昇に強い「固定金利型」にするかです。
そして、安定を得やすく人生設計を立てやすい「固定金利型」を選んだ方は、次に悩むのがどの銀行の「固定金利商品」や「フラット35」を利用するのかです。
おそらく固定金利を選んだ方は、「金利上昇」時の不安を避けたかったから、つまり少なからず金利上昇の可能性を感じているからだと思います。
そこで今回は、今は金利が4%にまで上昇した際に強い住宅ローンを比較していきたいと思います。
変動金利は金利上昇で大ダメージ
1995年以来、低金利が長く続いているとは言え、これが一体いつまで続くのかはわかりません。
目先の欲で金利の低い「変動金利」を選択したものの、住宅ローンは30年35年と続きます。
もしも長い月日の中で金利が上昇するとどうなるのかを見てみましょう。借入額3000万円、借入期間35年で算出してみますと以下のように差が出てきます。
金利の違いによって生じる返済額の差 | ||
金利 | 毎月返済額 | 総返済額 |
0.875% | 8万2949円 | 3483万円 |
1%上昇 | 9万5412円 | 3932万円 |
2%上昇 | 10万8932円 | 4419万円 |
3%上昇 | 12万3463円 | 4942万円 |
4%上昇 | 13万8946円 | 5499万円 |
金利がたった1%ずつ上昇するだけで、かなりの差が生じることがお分かり頂けると思います。
なんと、金利が4%上昇すると、最終的な総返済額は2000万円も差が生じるのですから、住宅ローンを比較検討する際には細心の注意が必要です。
こういったリスクを避けるために「固定金利型」を選択する方がいるかと思いますが、では実際に金利が4%上昇した時に強い銀行、商品はどこなのでしょうか?
さっそく比較していきましょう。
住宅ローンの比較条件
さて、住宅ローンの比較は様々な方法があります。
- 金利
- 金利タイプ(変動・固定・固定期間選択型)
- マンションor戸建て
- 銀行
- 商品
- 諸費用
- 団信
- 返済方法
- 市場動向
などなど、なにを重視するのかによってランキングやおすすめできる銀行なのかは全く違うものになります。
その中で、今回比較する条件は、
- 6年目以降に「金利が4%」に上昇し以降そのまま
- 「変動金利」は5年までは現在の金利水準
- 「固定期間選択型」は5年間は現在の金利
- 借入金額は3800万円
- 借入期間は35年
という想定で算出していきます。
【戸建て|住宅ローン比較】フラット35金利上昇に強い商品
まずは、戸建ての住宅ローンを比較していきます。
【戸建て|住宅ローンおすすめ銀行】住宅ローン比較 | ||||
銀行名 | 商品名 | 当初金利 | 諸費用 | 元利総支払額 |
優良住宅ローン |
フラット35S (金利Aプラン) |
20年超 1.160% |
84万2632円 | 4808万9438円 |
ARUHI |
スーパーフラット8S (Aプラン団信有) |
35年固定 1.060% |
163万2789円 | 4811万5610円 |
楽天銀行 |
フラット35S (金利Aプラン) |
20年超 1.160% |
108万7017円 | 4833万3823円 |
ARUHI |
フラット35S (金利Aプラン) |
20年超 1.160% |
122万2389円 | 4846万9195円 |
ARUHI |
スーパーフラット9S (Aプラン団信有) |
35年固定 1.110% |
163万2789円 | 4849万6652円 |
※晋遊舎 マイホーム大全2019より抜粋
優良住宅ローンのフラット35Sは、スーパーフラットよりも金利が0.1%高いですが、融資手数料やつなぎ融資の費用など、諸費用で圧倒的な差がでます。
このように、住宅ローンを比較検討する場合は金利だけに目を奪われず、諸費用までチェックしましょう。
結果として金利が5年後に4%まで上昇したと想定すると、一番おトクな住宅ローンとなります。
【マンション|住宅ローン比較】フラット35金利上昇に強い商品
次には、マンションの住宅ローンを比較していきます。
【マンション|住宅ローンおすすめ銀行】住宅ローン比較 | ||||
銀行名 | 商品名 | 当初金利 | 諸費用 | 元利総支払額 |
ARUHI |
スーパーフラット8S (Aプラン団信有) |
35年固定 1.060% |
96万952円 | 4744万3773円 |
優良住宅ローン |
フラット35S (金利Aプラン) |
20年超 1.160% |
44万4152円 | 4769万958円 |
三井住友信託銀行 |
フラット35S (金利Aプラン・手数料定率コース) |
20年超 1.160% |
50万9512円 | 4775万6318円 |
みずほ銀行 |
フラット35S (金利Aプラン・手数料定率型) |
20年超 1.160% |
53万32円 | 4777万6838円 |
楽天銀行 |
フラット35S (金利Aプラン) |
20年超 1.160% |
55万552円 | 4779万7358円 |
ARUHI |
フラット35S (金利Aプラン) |
20年超 1.160% |
55万552円 | 4779万7358円 |
※晋遊舎 マイホーム大全2019より抜粋
戸建ての時と「優良住宅ローン」と「ARUHI」の順位が入れ替わっていますが、マンションの場合は諸費用のウェイトが違うためです。
マンションなのか戸建てなのかでも住宅ローンの比較の仕方は変わってきますので注意が必要です。
まとめ|フラット35・固定金利比較
といことで、金利が今後大きく上昇した場合を想定し、さらに固定金利型を選んでいた際にお勧めできる銀行や商品はどこなのかを紹介させていただきました。
固定金利型にすれば将来の金利上昇時も安心ですが、さらに同じフラット35でも銀行や商品によってよりお得な商品はかわりますので、大変ですがしっかりチェックをしていきましょう。
マイホームで失敗したくないなら、遠慮せずに大手ハウスメーカーの費用や技術を一括比較しましょう。
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それでは。
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