いつかはマイホームを購入したいと思ってはいるけれど、
きっかけがないままずるずると家賃を払い続けている方も多いかと思います。
20代のうちに早期決断をして買う方もいれば、
65歳の定年に合わせて住宅ローンを組んでしまう方、
40代50代で頭金をしっかり貯めてから購入する堅実な方までさまざまです。
おまけに、消費増税やら超低金利時代で「今が買い時」という情報が流れてきたり…。
「結局、マイホームっていつが買い時なの?何歳で家を買うのがベストなの?」
今回はこのテーマを掘り下げていきたいと思います。年代別のローンシミュレーションなど、現実的な情報をもとに紹介してまいりますので、最後までお付き合いください。
マイホーム購入のきっかけは?
まずはマイホームを決断した先人たちのマイホーム購入のきっかけを確認してみましょう。
- 子供が生まれて部屋が手狭になった
- 今の賃貸のハウスダストやカビが子供に悪そう
- 家賃を赤の他人(大家)に支払っているのが馬鹿らしくなった
- 片親がなくなり、介護も含め一緒に住むことを決断
- 子供を授かることを諦め、夫婦で思い切り人生を満喫してやろうと思った
などなど理由はさまざまなようですが、やはり多くの場合で子供や親など「家族が増えて手狭になった」というパターンが多いようです。
また、生活や家族構成がある程度決まってくると将来設計も立てやすいことからマイホーム購入を決断するようです。
【20代でマイホーム購入】年齢別メリット・デメリット
20代でマイホーム購入した場合のメリット
- 返済期間を長く設定でき毎月の返済が楽
- 子供が生まれる前であれば頭金の貯金をしやすい
20代でマイホーム購入を検討するメリットは、なんといってもローン返済の期間を長くとれることです。返済期間が長いということは、それだけ毎月の返済が低くなり、長いローン返済の間の生活が相当楽になります。
加えて、50代のうちにローン返済を終え、定年まで老後資金の貯金をする余裕もあり、非常にゆとりある生涯を送れることでしょう。
仮に3000万円の住宅ローンを35年と30年の返済期間で比較してみましょう。
3000万円の住宅ローン返済月額(金利0.6%固定ボーナス返済なし) | ||
返済期間 | 35年 | 30年 |
月額返済額 | 79,208円 | 91,078円 |
返済総額 | 33,267,429円 | 32,788,244円 |
住宅ローンの返済は期間がたった5年長くなるだけで毎月1万円以上も差がでます。30年以上もの間、毎月1万円の差が出るのは家計への影響が非常に大きいです。
20代でマイホーム購入という早めの決断は、こう言ったメリットが受けられるのです。
20代でマイホーム購入した場合のデメリット
一方、20代でマイホームを購入した場合のデメリットは
- 将来の家族構成が推測しにくい
- 比較的年収が低いため、購入出来る物件に制限も
- 老後に老朽化の恐れもある
といったことが挙げられます。
これから子供が何人になるのか、介護が必要になった両親を迎え入れることになったりと、ライフプランの設計が立てにくく、部屋が足りなくなったり、逆に無駄な空室ができてしまったりというリスクがあります。
また、20代ではまだ昇給段階のため年収が低く、借入できる額に限界があり、結果的に購入できる家への妥協が必要になる場合があります。
さらに人生80年90年という時代、その頃にはマイホームは築60年。最近の建築技術は向上しているとはいえ、老朽化がすすみリフォームが必要になる可能性が高いです。
【30代でマイホーム購入】年齢別メリット・デメリット
30代でマイホーム購入した場合のメリット
- 将来の家族構成がある程度決まる
- 現役のうちに住宅ローンの返済が可能
30代でマイホーム購入はかなりおすすめのタイミングと言えます。
結婚をして子供も生まれ、育児の大変さを知り、将来の家族の人数などライフプランを立てやすいのが一つです。
もう1つは、給料も安定し、ある程度昇給もしているので年収も20代より高い傾向にあり、住宅ローンの借入額にも余裕がでるので気に入った物件やこだわりのマイホームを建てることも可能になります。
それでいて、35年ローンを組んでも現役時代に返済が終わるという非常に理想的な人生設計が可能になります。
30代でマイホーム購入した場合のデメリット
- 子育て、教育費と住宅ローンの両立が必要
- 子供のことばかりを考えた設計になりがち
- 老後の自分たちの想像をしにくい
20代でマイホームを建てる場合のデメリットとも重複する部分ですが、子育てや教育費と住宅ローンが同時にあるので、ゆとりをもった返済計画でないと生活費が圧迫されます。
また、まだ子供が小さい時期なのでついつい子供のための間取り(おもちゃ遊びスペース、ボルダリング、庭にブランコスペース等)に設計してしまい、中学・高校へと成長した時に無駄な設備だったと後悔することもあります。
同じく、自分たちが年をとった時の想像もしづらく、リビングやキッチンを2階以上に設けたり、階段の手すりや車椅子スペースを想定していなかったりで、老後にリフォームの費用がかさむ場合があります。
【40代でマイホーム購入】年齢別メリット・デメリット
40代でマイホーム購入した場合のメリット
- これまでの貯蓄により頭金を準備できる
- 親と同居、介護の必要性などを想定した計画が立てやすい
- 両親からのマイホーム購入金援助のタイミングもいい
- 生涯満足のいく設計にしやすい
40代ともなれば会社での地位もある程度確立され、年収も増加傾向にあるだけでなく、これまでの貯蓄を頭金に充当できる額も大きいでしょう。
住宅ローンは、頭金を準備し借入額を少なくするのが上手な借り入れ方で、利息が少なくなるメリットがあります。
また、年齢的に親も60代から70代ですから「同居する」のか「介護が必要」なのか「他によりどころ」があるのか、などのプランを立てやすいです。
マイホーム購入と同時に購入資金の援助を受ける場合には、贈与税の免除の恩恵もあり、両親が終活をしているタイミングならば税金免除のチャンスでもあります。
さらに、自分たちの趣味趣向もこの年齢になると大体決まってきており、「書斎」「ゴルフ」「ホームシアター」「お茶」「家庭菜園」など、その後の人生でそのまま使える設備や間取りを設計でき、資金もあるためその夢を実現しやすいメリットがあります。
40代でマイホーム購入した場合のデメリット
- 30年以上の住宅ローンは返済が厳しい
- それまでの家賃負担額が大きい
40代でのマイホーム購入は、ある程度頭金を用意し20年ローンあたりで組むのが理想的です。
頭金もほぼなく、35年ローンで返済完了が70代となるとかなり人生は圧迫されます。その場合は、夫婦用の小さいマイホームにするか、子供との二世帯住宅を検討するほうが賢明です。
また、これまで払い続けた家賃は当然返ってこず、購入の決断をもう少し早くしておけばと悔やむこともあるでしょう。
【50代でマイホーム購入】年齢別メリット・デメリット
50代でマイホーム購入した場合のメリット
- 収入・貯蓄が多いので、頭金充当額が大きい
- バリアフリーなど、老後を視野に入れた設計にできる
50代でマイホーム購入のメリットは、40代で購入の場合のメリットに加えて、さらに貯蓄額や年収が高いため、金利にあまり左右されず短い返済計画の住宅ローンで理想の家を手に入れることができることです。
また、自分の体調なども鑑み、老後を視野に入れた設計をすることができます。
- バリアフリー
- スロープ
- 平家
- 畳スペース
- 掘りごたつ
- 趣味スペース
- 盆栽や菜園
- エレベーター
- 手すり
- 介護しやすい広さ
といった設備をあらかじめ設置しておけるだけでなく、家を購入する立地も老後を検討してのどかな場所や便利な場所を選べます。
また、この時期に建てる家はほぼリフォームなしで生涯暮らしていけるでしょう。
50代でマイホーム購入した場合のデメリット
- 長期ローンは組みにくい
- ローンの審査が厳しくなる
- 大きな病気を経験しているとローンが組めない場合も
- 老後資金の準備期間が設けにくい
50代のマイホーム購入のデメリットは、そもそも住宅ローンを組めるかどうか、審査のリスクがあります。
単純に長い返済期間の住宅ローンは組みにくく、大きな病気を経験していると一気に審査が厳しくなります。ちょうど体にガタが来やすい年齢なため、要注意です。
また、住宅ローンの頭金に貯蓄のほとんどを充当してしまうと老後資金を準備する期間もほぼないため生活が厳しくなります。
年齢別|住宅ローン返済月額を比較
それでは、20代から50代までのタイミングで住宅ローンを組んだ場合の毎月の返済額をシミュレーションしてみましょう。
頭金なしの場合
- 頭金なし
- 3000万円借り入れ
- 固定金利0.6%
- ボーナス返済なし
- 元利均等返済
でシミュレーションします。
返済期間は、50代以外は65歳を目安に払い終える期間で想定します。
3000万円の住宅ローン返済月額(金利0.6%固定ボーナス返済なし) | |||
年齢 | 返済期間 | 月額返済額 | 返済総額 |
20代 | 35年 | 79,208円 | 33,267,429円 |
30代 | 30年 | 91,078円 | 32,788,244円 |
40代 | 20年 | 132,681円 | 31,843,365円 |
50代 | 15年 | 174,320円 | 31,377,655円 |
ご覧のように、住宅ローン返済の開始期間が遅れれば、「返済期間」の設定も短くなり、必然的に「毎月の返済額」もどんどん上昇します。
一方、金利の関係で「総支払額」は借り入れている期間が短い方が安くなります。ただし、それ以外の期間に家賃を払っていたことになりますので、結果的には早く購入を決断した方が金額的には圧倒的にお得になります。
頭金・自己資金ありの場合
しかし、実際には年齢を重ねるとともに、貯金額も増えてくるでしょう。そこで今度は、頭金を準備した場合で想定していきます。
- 3000万円のマイホーム購入
- 固定金利0.6%
- ボーナス返済なし
- 元利均等返済
でシミュレーションします。
なお、頭金・自己資金は資金全体の20%ほどが理想とされていますが、昨今は自己資金ほぼなしで購入する方も増えているため、時代背景や年代別に考慮した金額を頭金に設定しています。
3000万円のマイホーム購入住宅ローン返済月額(金利0.6%固定) | ||||
年齢 | 返済期間 | 頭金 | 月額返済額 | 返済総額 |
20代 | 35年 | 0円 | 79,208円 | 33,267,429円 |
30代 | 30年 | 300万円 | 81,971円 | 32,788,244円 |
40代 | 20年 | 600万円 | 106,144円 | 25,474,655円 |
50代 | 15年 | 1000万円 | 116,213円 | 20,918,414円 |
といったシミュレーションになります。
ポイントは、
- 自己資金なしでも20代という早い時期に住宅ローンを組むのが1番返済が楽
- 50代でも自己資金さえあればそこまで返済に圧迫されない
といったあたりです。
結論|マイホーム購入の年齢・タイミングのベストは?
ということで、ここまでマイホーム購入の年齢別のメリット・デメリットや資金シミュレーションをしてまいりましたが、結論です。
漠然と回答するならば、マイホーム購入の一番ベストなタイミングは、
「あなたが家を欲しいと思った時」
といえます。
シミュレーションしたとおり、住宅ローンの返済はスタートが早いほどその後の生活の負担は軽くなります。
しかし現実的な問題と、自己資金や年収、将来設計までを加味して結論すると
「35年ローンを組める、30代にマイホーム購入するのがおすすめ」
という結論にいたります。
さまざまなサイトで、資金シミュレーションをできますので、ぜひ自分の自己資金や家族構成などから一度マイホームにかかるお金などを試算してみてください。
「あれ?意外にマイホームって購入出来るんだ」
と驚くと思います。
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それでは。
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