「親が亡くなり、実家を相続したけれどどうすればいいか分からない……」
「空き家を売りたいけれど、何から始めればいい?」
「相続登記や税金の手続きが難しそう……」
このような悩みを抱えている方は少なくありません。
相続した空き家は、思い出が詰まった大切な財産です。しかし、そのまま放置してしまうと固定資産税や維持費がかかるだけでなく、建物の老朽化や近隣トラブルなど、さまざまな問題につながる可能性があります。
一方で、売却を検討しても、
- 相続登記は必要?
- 兄弟で相続した場合は?
- 税金はいくら?
- いつ売るのがいい?
など、分からないことが次々に出てくるでしょう。
この記事では、宅建士・FP2級の視点から、相続した空き家を売却するまでの流れや必要な手続き、注意点を分かりやすく解説します。
この記事を読み終える頃には、「何から始めればいいか」が明確になり、安心して空き家売却の第一歩を踏み出せるはずです。
- この記事で分かること
- 相続した空き家はどうやって売る?
- 売却までの流れを詳しく見てみよう
- 相続登記|相続した空き家で最初にやること
- 相続した空き家を売却するまでの流れ
- 相続人が複数いる場合はどうする?
- 相続した空き家を高く売る5つのコツ
- 相続した空き家を売ると税金はかかる?
- 相続した空き家は解体してから売るべき?
- 売れない空き家はどうする?
- 相続した空き家の売却でよくある質問(FAQ)
- Q1. 相続した空き家はすぐに売却できますか?
- Q2. 相続登記は必ず必要ですか?
- Q3. 相続登記は自分でもできますか?
- Q4. 相続人が複数いる場合は?
- Q5. 相続放棄した場合でも売却できますか?
- Q6. 相続した空き家には相続税がかかりますか?
- Q7. 売却時にも税金はかかりますか?
- Q8. 相続空き家3,000万円特別控除は誰でも利用できますか?
- Q9. 査定だけでも依頼できますか?
- Q10. 査定は無料ですか?
- Q11. 複数社へ査定を依頼した方がいいですか?
- Q12. 築40年以上でも売れますか?
- Q13. 解体した方が売れますか?
- Q14. 解体費用はどれくらいですか?
- Q15. 売れない空き家はどうすればいいですか?
- Q16. 家財道具は処分しないと売れませんか?
- Q17. 遠方に住んでいても売却できますか?
- Q18. 売却までどれくらいかかりますか?
- Q19. 仲介と買取の違いは?
- Q20. まず何から始めればいいですか?
- 相続した空き家 売却チェックリスト
- 相続した空き家の売却|便利なケース別アドバイス
- 宅建士・FP2級としてのアドバイス
この記事で分かること
この記事では、次の内容を詳しく解説します。
- 相続した空き家を売るまでの流れ
- 最初に行うべき「相続登記」
- 売却までに必要な手続き
- 相続した空き家の税金や注意点
- 高く・スムーズに売るためのポイント
- 売却前にやっておきたい準備
相続した空き家はどうやって売る?
「相続した空き家を売る」と聞くと、難しそうに感じるかもしれません。
しかし、実際の流れは大きく分けると次の5ステップです。
| STEP | 内容 |
|---|---|
| STEP1 | 相続手続きを行う |
| STEP2 | 相続登記(名義変更)をする |
| STEP3 | 不動産会社へ査定を依頼する |
| STEP4 | 売却活動・契約を行う |
| STEP5 | 引き渡し・確定申告を行う |
この順番を理解しておけば、焦る必要はありません。
特に重要なのがSTEP2の相続登記です。
相続登記が終わっていないと、原則として売却を進めることができません。
売却までの流れを詳しく見てみよう
STEP1 相続が発生する
親や親族が亡くなると、財産は相続人へ引き継がれます。
相続財産には、
- 土地
- 建物
- 預貯金
- 株式
などがあります。
空き家も相続財産の一つです。
まずは誰が相続するのかを確認し、必要に応じて遺産分割協議を行います。
STEP2 相続登記を行う
相続登記とは、
亡くなった方から相続人へ不動産の名義を変更する手続きです。
この手続きが完了して初めて、売却の準備を進められます。
以前は相続登記をしなくても罰則はありませんでした。
しかし現在は制度が変わっています。
STEP3 査定を依頼する
名義変更が終わったら、
まずは空き家がいくらで売れそうかを確認しましょう。
この段階では、
「売るかどうか決めていない」
という方でも問題ありません。
査定を受けることで、
- 売却価格
- 手取り
- 税金
などもイメージしやすくなります。
STEP4 売却活動を行う
査定額に納得できたら、
不動産会社と媒介契約を結びます。
その後、
- インターネット掲載
- 内覧対応
- 買主との交渉
を経て売買契約へ進みます。
STEP5 引き渡し・確定申告
売買契約が終わると、
残代金を受け取り、
建物を引き渡します。
利益が出た場合や特例を利用する場合は、翌年に確定申告を行います。
相続登記|相続した空き家で最初にやること
「まず何をすればいいですか?」
この質問を本当によくいただきます。
答えはシンプルです。
最初に行うべきなのは「相続登記」です。
相続登記とは?
相続登記とは、
法務局で行う不動産の名義変更手続きです。
例えば、
親名義の家を相続した場合、
登記簿上の所有者を
親
↓
自分
へ変更します。
この手続きを行わなければ、
原則として売却することはできません。
なぜ相続登記が必要なの?
理由は簡単です。
売却できるのは、
現在の所有者だけだからです。
登記簿上で亡くなった方の名義のままだと、
法律上は売却手続きを進めることができません。
2024年から相続登記が義務化
2024年4月から、相続登記は義務化されました。
相続によって不動産を取得した場合は、原則として一定期間内に相続登記を行う必要があります。
これまで全国で問題になっていた「所有者不明土地」を減らすことが目的です。
相続登記を長期間放置すると、不利益が生じる可能性もあるため、早めに手続きを進めることが大切です。
相続登記を後回しにするとどうなる?
相続登記を放置すると、次のような問題が起こる可能性があります。
- 売却できない
- 相続人が増えて話し合いが難しくなる
- 書類収集に時間がかかる
- 手続きが複雑になる
- 将来的にトラブルへ発展する
「まだ売らないから大丈夫」と考えず、早めに名義変更を済ませておくことをおすすめします。

「先生、親が亡くなって実家だけ残ったんですが、すぐに売ってもいいんですか?」

「気持ちは分かりますが、まず確認したいのが名義です。
登記簿が親名義のままなら、先に相続登記を行う必要があります。」

「じゃあ、名義変更が終わってから査定ですね。」

「その順番がおすすめです。
査定を受ければ現在の相場も分かりますし、売却するか、賃貸にするか、そのまま保有するかも判断しやすくなります。」
宅建士・FP2級からのアドバイス
相続した空き家を売却する際、「できるだけ早く売りたい」と考える方は多いですが、焦って手続きを進めると後で思わぬトラブルになることがあります。
私が相談を受ける中でも、まず確認するのは「登記名義」と「相続人の状況」です。
相続登記が済んでいれば、その後の査定や売却は比較的スムーズに進みます。
一方で、名義変更を後回しにすると、相続人同士の話し合いや必要書類の準備に時間がかかり、売却のタイミングを逃してしまうケースもあります。
「まだ売るか決めていない」という段階でも、相続登記だけは早めに済ませておくことをおすすめします。
売却価格を知ることも大切
相続登記が終わったら、次に知りたいのは「いくらで売れそうか」ではないでしょうか。
実際の売却価格が分かれば、
- 売却する
- 賃貸にする
- しばらく保有する
といった選択肢を比較しやすくなります。
また、不動産会社によって査定額や販売戦略は異なるため、1社だけで判断するのではなく、複数社の査定を比較することが重要です。
そのような場合は、一度の申し込みで複数の不動産会社から提案を受けられるタウンライフ 空き家解決のようなサービスを活用すると、売却価格の相場や販売方法を効率よく比較できます。
相続した空き家を売却するまでの流れ
相続した空き家は、一般的な不動産売却よりも「相続」に関する手続きが加わるため、少し複雑に感じるかもしれません。
しかし、流れを理解しておけば一つひとつ順番に進められます。
基本的な流れは次の6ステップです。
| STEP | 内容 |
|---|---|
| STEP1 | 相続登記を行う |
| STEP2 | 不動産会社へ査定を依頼する |
| STEP3 | 媒介契約を結ぶ |
| STEP4 | 売却活動を行う |
| STEP5 | 売買契約を締結する |
| STEP6 | 引き渡し・決済を行う |
それぞれ詳しく見ていきましょう。
STEP1 相続登記を行う
最初に行うべきなのが相続登記です。
相続登記とは、亡くなった方から相続人へ不動産の名義を変更する手続きです。
登記簿の名義が被相続人(亡くなった方)のままでは、原則として売却できません。
必要になることが多い書類
- 被相続人の戸籍謄本
- 除籍謄本
- 相続人全員の戸籍謄本
- 住民票
- 固定資産評価証明書
- 遺産分割協議書(必要な場合)
司法書士へ依頼するケースも多く、書類の不備がないか確認しながら進めると安心です。
STEP2 不動産会社へ査定を依頼する
相続登記が終わったら、次は査定です。
「まだ売るか決めていない」という方でも問題ありません。
査定を受けることで、
- 現在の相場
- 売却できそうな価格
- 買い手が付きそうか
などを把握できます。
また、査定額は会社によって異なることがあります。
そのため、1社だけではなく複数社へ査定を依頼し、比較することが大切です。

「査定って無料なんですか?」

「多くの不動産会社では無料査定を行っています。
売却するか決める前でも利用できるので、まずは相場を知ることから始めるのがおすすめですよ。」
STEP3 媒介契約を結ぶ
査定内容に納得できたら、不動産会社と媒介契約を結びます。
媒介契約とは、不動産会社へ売却活動を依頼する契約です。
主な種類は次の3つです。
| 種類 | 特徴 |
|---|---|
| 一般媒介 | 複数社へ依頼できる |
| 専任媒介 | 1社のみへ依頼 |
| 専属専任媒介 | より密接なサポートを受けられる |
どの契約が適しているかは、物件の状況や売却方針によって異なります。
STEP4 売却活動
媒介契約後は、いよいよ販売開始です。
一般的には、
- 不動産ポータルサイト掲載
- 店舗での紹介
- チラシ配布
- 購入希望者への案内
- 内覧対応
などが行われます。
空き家の場合は、室内の整理や清掃を行っておくことで印象が良くなり、売却につながりやすくなります。
STEP5 売買契約
購入希望者が見つかれば、価格や引き渡し日などを調整し、売買契約を締結します。
契約時には、
- 重要事項説明
- 売買契約書への署名・押印
- 手付金の受領
などを行います。
契約内容は後から変更が難しいため、不明点はその場で確認しましょう。
STEP6 引き渡し・決済
最後に残代金を受け取り、所有権を買主へ移転します。
同時に、
- 鍵の引き渡し
- 必要書類の提出
- 抵当権抹消(必要な場合)
なども行います。
利益が出た場合や特例を利用する場合は、翌年の確定申告も忘れないようにしましょう。
相続人が複数いる場合はどうする?
相続した空き家では、兄弟姉妹など複数人で相続するケースも少なくありません。
この場合は、一人の判断だけで売却することはできません。
共有名義とは?
例えば、
父親が亡くなり、
- 長男
- 次男
- 長女
の3人が相続した場合、それぞれが持分を持つ共有名義になることがあります。
共有名義の不動産を売却するには、原則として共有者全員の同意が必要です。
一人でも反対すると、売却は進められません。
遺産分割協議とは?
遺産分割協議とは、
相続人全員で「誰が何を相続するか」を話し合う手続きです。
空き家については、
- 一人が相続して売却する
- 売却して代金を分ける
- 共有名義にする
など、さまざまな方法があります。
話し合いがまとまったら、遺産分割協議書を作成します。
この書類は相続登記でも必要になることがあります。

「兄弟が遠方に住んでいる場合でも売却できますか?」

「もちろん可能ですが、共有名義なら全員の同意が必要です。
連絡を取りながら、遺産分割協議をしっかり進めることが大切ですね。」
相続放棄との違い
「相続放棄した方がいいですか?」
という質問もよくあります。
しかし、相続放棄と空き家売却はまったく別の制度です。
| 項目 | 相続放棄 | 空き家売却 |
|---|---|---|
| 目的 | 財産も借金も相続しない | 相続した財産を売る |
| 手続き | 家庭裁判所 | 不動産会社・法務局など |
| 売却できる? | できない | できる |
相続放棄をすると、不動産を売却する権利も失います。
借金が多いなど特別な事情がある場合を除き、慎重に判断しましょう。
相続した空き家を高く売る5つのコツ
相続した空き家は、少し工夫するだけで売却価格が変わることがあります。
① 相場を把握する
最初に査定を受けて、適正価格を知ることが大切です。
② 複数社へ査定を依頼する
査定額や販売戦略は会社ごとに異なります。
比較することで、より納得できる売却につながります。
③ 室内を整理する
家具や不要品を片付けるだけでも、内覧時の印象は大きく変わります。
→空き家の不用品回収、清掃、片付け見積もりは「ぽいみつ」
④ 解体は慎重に判断する
古い建物だからといって、すぐに解体するのが正解とは限りません。
建物付きのまま売れるケースもあれば、更地の方が有利なケースもあります。
物件の状況に応じて判断しましょう。
解体の相見積もりは→解体工事の無料一括見積なら最安値「解体無料見積ガイド」
⑤ 売却方法を比較する
仲介だけでなく、買取という選択肢もあります。
特に老朽化が進んだ空き家や、一般市場では売れにくい物件は、専門業者への相談が適しているケースもあります。
売却前に査定を比較しておこう
相続した空き家は、一生のうち何度も経験することではありません。
そのため、「どの不動産会社へ相談すればいいか分からない」という方も多いでしょう。
そのような場合は、複数の不動産会社から査定や売却プランを比較できるサービスを活用すると便利です。
例えばタウンライフ 空き家解決では、一度の申し込みで複数社から提案を受けられるため、
- 売却価格の比較
- 売却方法の比較
- 空き家活用の相談
などをまとめて進められます。
「まずは相場だけ知りたい」という段階でも利用しやすいサービスです。
宅建士・FP2級からのコメント
相続した空き家の売却で後悔する方の多くは、「急いで1社だけに相談してしまった」というケースです。
空き家は立地や建物の状態によって評価が大きく変わるため、不動産会社ごとに査定額や販売戦略が異なることも珍しくありません。
まずは複数社の査定を比較し、「この価格なら売却したい」「もう少し保有しよう」と判断材料を集めることが、納得のいく売却につながります。
相続した空き家を売ると税金はかかる?
「相続した実家を売ったら、税金はどれくらいかかるの?」
これは多くの方が最初に抱く疑問です。
結論からいうと、
税金がかかるかどうかは「売却価格」ではなく「利益(譲渡所得)」によって決まります。
例えば、
- 相場より安く売却した
- 取得費や売却費用が高かった
- 特例制度を利用できた
このようなケースでは、税金が発生しないこともあります。
逆に、売却益が大きい場合は譲渡所得税などが課税される可能性があります。
税金について詳しく知りたい方は、関連記事「空き家売却の税金」もあわせてご覧ください。

相続空き家の3,000万円特別控除とは?
相続した空き家を売却する際、条件を満たせば利用できる可能性があるのが**「被相続人の居住用財産(空き家)を売った場合の3,000万円特別控除」**です。
この制度を利用できれば、譲渡所得から最大3,000万円を差し引くことができます。
例えば、
| 項目 | 金額 |
|---|---|
| 譲渡所得 | 2,500万円 |
| 特別控除 | 3,000万円 |
| 課税対象 | 0円 |
このように、譲渡所得が3,000万円以下であれば、税金が発生しないケースもあります。
ただし、利用するためには以下のような条件があります。
- 相続した住宅であること
- 一定の要件を満たしていること
- 定められた期間内に売却すること
- 必要書類をそろえて確定申告を行うこと
制度は改正されることもあるため、最新情報を確認しながら進めましょう。

「先生、相続した空き家なら全員が3,000万円控除を使えるんですか?」

「残念ながら、誰でも利用できるわけではありません。
建物の状態や相続方法、売却時期など、いくつか条件があります。
だからこそ、売却前に制度を確認しておくことが大切なんですよ。」
譲渡所得税とは?
譲渡所得税とは、不動産を売却して得た利益に対してかかる税金です。
利益は次のように計算します。
譲渡所得
= 売却価格
− 取得費
− 譲渡費用
取得費には購入代金や購入時の諸費用などが含まれます。
譲渡費用には、
- 仲介手数料
- 測量費
- 売却のための解体費用(条件による)
- 広告費
などが含まれることがあります。
利益が小さくなれば、その分税金も少なくなる可能性があります。
より詳しい計算方法は、関連記事「空き家売却の税金」でシミュレーション付きで解説しています。
相続税と譲渡所得税は別の税金
混同されやすいのが「相続税」と「譲渡所得税」です。
名前は似ていますが、課税されるタイミングが異なります。
| 税金 | 課税されるタイミング |
|---|---|
| 相続税 | 財産を相続したとき |
| 譲渡所得税 | 空き家を売却して利益が出たとき |
つまり、
相続税を支払ったからといって、譲渡所得税が不要になるわけではありません。
反対に、相続税がかからなくても、売却時に利益が出れば譲渡所得税が課税される可能性があります。
それぞれ別の制度として考えることが大切です。
相続した空き家は解体してから売るべき?
築年数が古い空き家では、
「更地にした方が高く売れるのでは?」
と悩む方も多いでしょう。
しかし、答えは物件によって異なります。
建物付きのまま売った方がよいケース
- 建物がまだ利用できる
- リフォーム需要がある
- 人気エリアにある
- 解体費用が高額になる
このようなケースでは、建物付きで売却した方が手取りが多くなることがあります。
解体した方がよいケース
- 老朽化が激しい
- 倒壊の危険がある
- 再建築向けの土地需要が高い
- 建物の維持管理費が負担になっている
このような場合は、更地にした方が売れやすくなるケースもあります。
解体費用はどれくらい?
建物の構造や地域によって異なりますが、木造住宅の場合は100万〜200万円程度が一つの目安です。
ただし、立地条件や建物の規模によって大きく変動するため、複数社から見積もりを取ることが大切です。
解体するか迷ったら比較見積もりがおすすめ
解体は一度行うと元に戻せません。
また、業者によって見積金額が数十万円以上違うことも珍しくありません。
そのため、
「本当に解体した方がいいのか」
「費用はいくらかかるのか」
を比較してから判断することが重要です。
そのような場合は、解体無料見積ガイドのような一括見積もりサービスを利用すると、複数の解体業者から見積もりを比較できるため、費用や工事内容を確認しながら検討しやすくなります。
売れない空き家はどうする?
相続した空き家の中には、
- 築年数が古い
- 地方にある
- 再建築が難しい
- 接道条件が悪い
などの理由で、一般的な仲介では買い手が見つかりにくい物件もあります。
「半年以上売り出しているのに問い合わせがない」
というケースも珍しくありません。
仲介で売れない場合の選択肢
売れないからといって、放置する必要はありません。
例えば、
- 専門買取業者へ売却する
- 空き家専門会社へ相談する
- 解体後に土地として売却する
といった方法があります。
物件の状態によって最適な選択肢は異なります。
訳あり物件なら専門業者への相談も
老朽化が進んだ空き家や、権利関係が複雑な物件は、一般市場では売れにくいことがあります。
そのような場合は、訳あり不動産を専門に扱う買取業者へ相談することで、スムーズに売却できるケースもあります。
例えばワケガイは、再建築不可物件や老朽化した空き家など、一般の仲介では売却が難しい物件にも対応しています。
「仲介ではなかなか売れない」
「早めに現金化したい」
という方は、一つの選択肢として検討してみる価値があるでしょう。
それでも売れない場合は→「みんなの0円物件」

「先生、古い空き家だから絶対に解体した方がいいと思っていました。」

「実はそうとも限りません。
建物付きのまま売れた方が、解体費用がかからず手取りが増えるケースもあります。
まずは査定を受けて、建物付きと更地、それぞれの売却方法を比較することが大切ですよ。」
宅建士・FP2級からのコメント
相続した空き家の売却では、「税金」と「解体」の判断を間違えると、数十万円から数百万円単位で手取りが変わることがあります。
私がご相談を受ける際も、いきなり解体や売却を勧めることはありません。
まずは、
- 売却価格
- 解体費用
- 利用できる特例
- 売却方法
を整理し、それぞれを比較したうえで最適な選択肢を考えます。
特に築年数が古い空き家は、仲介・買取・解体後売却のどれが有利か物件ごとに異なります。
焦って判断するのではなく、複数の専門家や業者から情報を集め、納得したうえで進めることが後悔しない売却につながります。
相続した空き家の売却でよくある質問(FAQ)
Q1. 相続した空き家はすぐに売却できますか?
相続登記が完了していれば売却できます。
まずは名義変更を済ませましょう。
Q2. 相続登記は必ず必要ですか?
はい。
原則として、不動産を売却するには相続登記が必要です。
Q3. 相続登記は自分でもできますか?
可能です。
ただし書類が多く、司法書士へ依頼する方も少なくありません。
Q4. 相続人が複数いる場合は?
共有者全員の同意が必要になるケースがあります。
遺産分割協議を行いましょう。
Q5. 相続放棄した場合でも売却できますか?
できません。
相続放棄すると所有権も放棄することになります。
Q6. 相続した空き家には相続税がかかりますか?
相続財産の総額などによって異なります。
すべての方に相続税がかかるわけではありません。
Q7. 売却時にも税金はかかりますか?
利益(譲渡所得)が出た場合は、譲渡所得税などが課税される可能性があります。
Q8. 相続空き家3,000万円特別控除は誰でも利用できますか?
一定の条件を満たす必要があります。
利用できるかどうか事前に確認しましょう。
Q9. 査定だけでも依頼できますか?
もちろん可能です。
売却を決めていない段階でも査定を受けられます。
Q10. 査定は無料ですか?
多くの不動産会社では無料査定を実施しています。
Q11. 複数社へ査定を依頼した方がいいですか?
はい。
査定額や販売方法は会社によって異なるため、比較がおすすめです。
Q12. 築40年以上でも売れますか?
立地や状態によります。
古い建物でも売却できるケースは多くあります。
Q13. 解体した方が売れますか?
必ずしもそうとは限りません。
建物付きの方が有利な場合もあります。
Q14. 解体費用はどれくらいですか?
建物の構造や地域によりますが、木造住宅では100万〜200万円程度が目安です。
Q15. 売れない空き家はどうすればいいですか?
専門の買取業者へ相談する方法もあります。
Q16. 家財道具は処分しないと売れませんか?
必須ではありませんが、整理しておくと印象が良くなります。
Q17. 遠方に住んでいても売却できますか?
はい。
オンラインでのやり取りや郵送手続きに対応している不動産会社も増えています。
Q18. 売却までどれくらいかかりますか?
一般的には3〜6か月程度が目安ですが、地域や物件によって異なります。
Q19. 仲介と買取の違いは?
仲介は高値で売れる可能性がありますが時間がかかることがあります。
買取は価格が低くなる傾向がありますが、早期売却が期待できます。
Q20. まず何から始めればいいですか?
まずは相続登記を済ませ、その後に査定を受けて現在の価値を把握しましょう。
相続した空き家 売却チェックリスト
売却前に次の項目を確認してみましょう。
☐ 相続登記は完了している
☐ 相続人全員で話し合いができている
☐ 固定資産税の納税通知書がある
☐ 権利証(登記識別情報)がある
☐ 建物の状態を確認した
☐ 家財道具を整理した
☐ 解体が必要か検討した
☐ 売却価格の相場を調べた
☐ 複数社へ査定を依頼する予定
☐ 税金について確認した
7項目以上チェックできれば、売却準備は順調です。
相続した空き家の売却|便利なケース別アドバイス
ケース① 兄弟で相続した場合
兄弟姉妹で相続した場合は、共有名義になることがあります。
売却には全員の同意が必要になるため、早い段階で話し合いを始めることが重要です。
「誰が住むのか」「売却代金をどう分けるのか」を明確にしておくことで、後々のトラブルを防げます。
ケース② 遠方に住んでいる場合
実家が遠方にあると、何度も現地へ行くのは大きな負担です。
最近では、
- オンライン査定
- オンライン面談
- 郵送による契約手続き
に対応している会社も増えています。
まずは査定を受け、現地へ行く回数を減らせる方法を相談してみましょう。
ケース③ 空き家管理が負担になっている場合
売却まで時間がかかると、
- 草木の手入れ
- 郵便物の確認
- 防犯対策
など管理の負担が続きます。
維持管理が難しい場合は、早めに売却を検討した方が結果的に負担を軽減できるケースもあります。
ケース④ 老朽化が進んでいる場合
築年数が古くても、すぐに解体するとは限りません。
建物付きで売れる場合もあれば、更地にした方が需要が高い地域もあります。
解体費用と売却価格の両方を比較しながら判断しましょう。
ケース⑤ 事故物件・訳あり物件の場合
心理的瑕疵や再建築不可など、一般市場では売れにくい物件もあります。
そのような場合は、訳あり不動産を専門に扱う買取会社へ相談することで、売却できる可能性があります。
「仲介で半年以上売れない」「一般の不動産会社に断られた」という場合は、専門業者という選択肢も検討してみましょう。

「先生、相続した空き家って、本当にやることが多いですね……。」

「そうですね。でも、一つずつ順番に進めれば決して難しくありません。
まずは『名義の確認』『相場を知る』『家族で話し合う』という3つを意識すると、売却までスムーズに進みますよ。」
宅建士・FP2級としてのアドバイス
相続した空き家の売却では、「何から始めればいいか分からない」という方が非常に多くいらっしゃいます。
しかし、基本はシンプルです。
- 相続登記を行う
- 空き家の価値を知る
- 家族で売却方針を決める
- 最適な方法で売却する
この順番を守るだけでも、多くのトラブルは避けられます。
また、「解体した方がいいのか」「税金はいくらかかるのか」「仲介と買取のどちらがいいのか」といった疑問は、物件ごとに答えが異なります。
焦って決断するのではなく、複数の専門家や不動産会社の意見を比較しながら進めることが、納得のいく売却につながります。
状況別おすすめサービス
状況に応じて相談先を選ぶことで、売却をスムーズに進めやすくなります。
| 状況 | おすすめサービス |
|---|---|
| まず相場を知りたい | |
| 老朽化した空き家を解体するか迷っている | 解体無料見積ガイド(複数の解体業者を比較) |
| 一般の仲介では売れにくい物件 | ワケガイ(訳あり・老朽化物件の買取相談)
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まとめ
相続した空き家は、放置すると固定資産税や維持費がかかるだけでなく、建物の老朽化や近隣トラブルにつながる可能性があります。
一方で、売却までの流れを理解し、必要な手続きを順番に進めれば、スムーズに手放すことも十分可能です。
この記事で紹介したポイントを振り返ると、
- 相続登記を済ませる
- 相場を把握するために査定を受ける
- 税金や特例制度を確認する
- 解体の必要性を見極める
- 状況に応じて仲介・買取を選ぶ
ことが重要です。
「まずは今の価値を知りたい」という方は査定から、「売れないかもしれない」と不安な方は専門業者への相談から始めると、次の一歩を踏み出しやすくなるでしょう。




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