引越し業者はたくさんありますが、実際に頼んでみないと分からないことも多いものです。
私は自宅の引越しで「アリさんマークの引越社」を実際に利用しました。
この記事では、アリさんマークの引越社を利用した一人の口コミとして、営業・料金・引越し当日の作業で良かった点と悪かった点をありのまま紹介します。
結論からいうと、営業担当にはかなり好印象。一方、引越し当日の作業では「これはちょっと……」と思うこともありました。
衣装ケースを落として壊されたり、新居の階段に傷がついたり、作業員同士がピリついていたり。本当にいろいろありました。
ただし、これはあくまで私が利用したときの体験です。営業担当や作業員、地域、荷物量などによって印象は変わります。
「アリさんマークの引越社は良い」「悪い」と一括りにするのではなく、これから引越し業者を選ぶ方が何を確認して契約すれば失敗しにくいのかという視点でも読んでいただければと思います。
結論|アリさんマークの引越社を実際に使った感想
| 項目 | 私の感想 |
|---|---|
| 営業担当 | かなり良かった。現場を分かっていると感じた |
| 料金 | 他の大手と大きな差はなかった |
| 当日の作業 | 不満あり。荷物の破損や新居の傷もあった |
| 作業員の対応 | 最初は不安だったが、途中から雰囲気は改善 |
| 総合的な感想 | 営業担当を信頼して選んだこと自体には後悔していない |
私の場合、アリさんマークの引越社に決めた一番の理由は「安かったから」ではありません。
営業担当が、実際の引越し現場をよく分かっていると感じたからです。
結果として当日の作業には不満もありましたが、新居周辺の道路状況や必要なトラック、段ボール数までかなり正確に判断してくれた点は助かりました。
引越し業者を選ぶときは、見積額だけではなく「その金額で何人来るのか」「どの大きさのトラックを使うのか」「追加料金になりそうな条件はないか」まで確認しておくことをおすすめします。
アリさんマークの引越社の口コミ・評判はどう見る?

アリさんマークの引越社に限らず、引越し業者の口コミを見ると評価はかなり分かれます。
- 作業が丁寧だった
- 営業担当の説明が分かりやすかった
- 料金に納得できた
- 荷物を傷つけられた
- 営業電話が気になった
- 作業員の対応がよくなかった
といった具合です。
ただ、引越しは同じ会社でも、地域、営業担当、作業員、荷物量、建物の条件などによって体験が変わります。
そのため私は、ネット上の口コミは「こういうケースもある」と傾向を見るための材料として使うのがよいと考えています。
一件の良い口コミだけで決める必要もありませんし、一件の悪い口コミだけで候補から外す必要もありません。
アリさんマークの引越社で確認しておきたい特徴
荷物の破損に備えた損害保険がある
引越しで心配なのが、家具・家電の破損や建物への傷です。
アリさんマークの引越社では、すべての引越しについて最高1,200万円まで、1品30万円、免責0円の損害保険に加入していると案内されています。
実は私自身、引越し当日にプラスチック製の衣装ケースを作業員に落とされ、壊された経験があります。
保険があるから何が起きても構わないわけではありませんが、引越し業者を比較するときは「破損した場合にどう対応してもらえるのか」まで確認しておくと安心です。
また、同社では作業員の身元を明確にするための身元保証制度も案内されています。
引越しでは知らない人が家の中に入り、家具・家電だけでなく生活用品まで扱います。料金だけでは見えにくい部分ですが、補償やスタッフ管理の仕組みも比較材料のひとつになります。
営業と現場の両方を経験する制度がある
私が担当してもらった営業さんは、最初にこう言いました。
「僕、普段は営業ではなく現場の人間なので、うまく説明できないかもしれません。」
最初は「大丈夫かな?」と思ったのですが、結果的にはこの人にお願いしたことが、アリさんマークの引越社を選んだ決め手になりました。
アリさんマークの引越社では、営業とドライバーの両方を経験する「セールスドライバー制度」を採用しています。
私を担当した人がどのような勤務形態だったのかまでは分かりませんが、現場経験があるからこそ道路幅や荷物量について具体的な話ができたのかもしれません。
営業担当の感想|アリさんマークの引越社に決めた理由
引越し業者を決めるにあたり、私は複数社から見積もりを取りました。
当時は一括見積もりサービスを利用し、7社ほど比較しています。
大手を中心に見積もりを取ると、エアコンクリーニング・エアコン設置・洗濯機設置などを含めて、おおむね9万円~11万円程度でした。
その中には23万円という見積もりもあれば、逆に5万円程度というかなり安い見積もりもありました。
アリさんマークの引越社は当初11万円程度。「今決めていただけるなら」という話があり、最終的には10万円で契約しました。
さらに交渉できた可能性はありますが、予算内だったこともあり、それ以上の値引き交渉はしていません。
料金より「この人なら任せられる」と思った

他社の営業担当は身なりも接客もきっちりしていて、いかにも「営業担当」という印象でした。
一方、アリさんマークの引越社の担当者は作業服で訪問。
「正座できないので失礼します」と足を崩し、手土産も「これ、どうぞ」と袋ごと渡して終了。
最初は正直、
「なんじゃこの人は!?」
と思いました。
ところが、話をしていくと印象が変わります。
引越し先の住所を伝えると、
「あの道路だとこのトラックは通りにくいので、サイズを一つ下げて2往復した方がいいですね。」
と、私たちが心配していた新居前の狭い道路をすぐに指摘しました。
段ボールについても、他社では40~60箱程度と言われていたところ、
「この量なら大小合わせて80箱くらい必要ですね。」
とのこと。
実際に使ったのは約70箱でした。
道路幅も荷物量もかなり正確に判断してくれたため、「この人なら現場で困るポイントを分かっている」と感じたのです。
営業トークが上手かどうかより、当日の作業を具体的にイメージして説明してくれるか。これは引越し業者を選ぶうえで意外と重要だと思います。
引越し当日の作業の感想
そして引越し当日。
トラックは予定時刻に到着しました。
妻は旧居に残って荷物の送り出し、私は先に新居へ行って掃除をしながら荷物を待つことにしました。
ここから、営業時とは少し印象が変わります。
新居への道に迷ってしまった

第一便の積み込み時間は、およそ1時間30分。
妻から「いま出発したよ」と連絡があり、新居で待っていました。
ところが10分程度で到着する距離なのに、なかなか来ません。
しばらくすると作業員から電話があり、道に迷っているとのことでした。
新築住宅では、住所が新しすぎて地図サービスに正確に反映されていないことがあります。
我が家もまさにその状態でした。
これから新築住宅へ引越す方は、住所だけでなく、近くの目印・進入する道路・地図のピンなどを事前に共有しておくと安心です。
到着直後は作業員同士がピリついていた
新居に到着したのは若い作業員2人。
到着が遅れたこともあってか、現場の空気は少しピリついていました。
新築なので「まずはしっかり養生をしてほしい」と思っていたのですが、養生が完了する前から荷物の搬入が始まり、見ているこちらとしてはかなり不安です。

先輩らしき作業員が養生をしながら、新人らしき作業員へ指示を出していましたが、なかなかうまく噛み合っていない様子。
「今日はちょっと大丈夫かな……」というのが、この時点での正直な感想でした。
衣装ケースを落として破損
そして、新人らしき作業員がプラスチック製の衣装ケースを一度に3段持って運んできました。
「ちょっと危ないな」と思って見ていたところ、一番上のケースが地面へ落下。
バリーンと割れてしまいました。

さすがに私も、
「無理せず少しずつでいいよ。」
と声をかけました。
このまま険悪な雰囲気で作業が続くのも不安だったため、こちらから少し話しかけるようにしました。
「今日はもう一軒あるの?」
「新人さんを教えながらだと大変だね。」
と話しているうちに空気も和らぎ、後半は作業もかなり丁寧になりました。
最終的には家具の向きや設置場所まで細かく確認してくれるようになったので、最初と最後ではかなり印象が違います。
実際に感じたアリさんマークの引越社の悪かった点
最終的には一生懸命作業してもらいましたが、それでも「これは改善してほしい」と感じたところがあります。
壊した衣装ケースについて説明や提案がなかった
一番気になったのが、目の前で壊れた衣装ケースについて、その後特に説明や補償の提案がなかったことです。
3,000円程度の商品だったこともあり、私はその場で強く言わず、そのまま終わらせてしまいました。
ただ、今振り返れば、これはその場で確認しておけばよかったと思っています。
家具・家電・家屋に傷や破損があった場合は、遠慮せず、
- その場で作業責任者へ伝える
- 破損箇所を写真で残す
- どのように対応してもらえるのか確認する
ことをおすすめします。
「これくらいならいいか」と終わらせるより、まず事実だけでも確認しておいた方が後から困りません。
作業員が途中で1人帰った
途中、新人らしき作業員から、
「すみません、私はここまでです。差し入れありがとうございました。」
と言われ、そのまま帰っていきました。
私は見積もり時に「作業員は2名か3名になる予定」と聞いていました。
どのような人員計画だったのかは分かりませんが、途中から実質的な作業人数が減ったことには少し疑問が残りました。
私自身もかなり荷物運びを手伝いましたが、高齢者や女性だけの世帯など、自分たちで手伝えないケースもあります。
見積もりを取るときは、「当日の作業員は何人を予定していますか?」と確認し、可能であれば見積書や契約内容でも作業条件を確認しておくと安心です。
口頭だけだと、あとで「聞いていた人数と違う」となったときに認識のズレが生じやすくなります。
「10分程度のお手伝い」がなかった
私は作業終了後に短時間のお手伝いをしてもらえるサービスがある認識でしたが、今回は特に案内がありませんでした。
アリさんマークの引越社では、作業終了後などにリクエストに応じて「10分程度のお手伝い」をするサービスが案内されています。
家具の配置変更、照明の取り付け、簡単な掃除などが例です。
契約したプランや当日の条件も確認する必要がありますが、利用したいサービスがあるなら「向こうから言ってくれるだろう」と待つのではなく、作業終了前にこちらから確認した方が確実です。
新居の階段に傷がついた
作業終了後、作業員から、
「気になるところがあるのですが、冷蔵庫を運んでいる際に階段に傷をつけてしまいました。」
と報告がありました。
見ると、新築したばかりの階段に傷が。
これはさすがにショックでした。
ただ、隠さずに作業員から申告してくれた点は良かったと思っています。
新居や賃貸住宅は引越し前後に写真を撮っておく
宅建士として一つおすすめしたいのが、引越し作業前に壁・床・階段などをスマートフォンで撮影しておくことです。
新築住宅なら、引越し中についた傷なのか確認しやすくなります。
賃貸住宅から退去する場合も、搬出前後の状態を写真で残しておけば、もともとあった傷なのか引越し作業で付いた傷なのかを確認する材料になります。
引越し当日は慌ただしいですが、旧居と新居の両方をざっと撮影しておくだけでも違います。
引越し業者の作業の質は会社名だけでは分からない

今回の引越しで一番感じたのは、「○○社だから作業が絶対に丁寧」と会社名だけで判断するのは難しいということです。
同じ会社でも担当する営業や作業員は違いますし、経験年数やチームの組み合わせ、当日の状況によって印象は変わります。
だからといって「どこを選んでも同じ」という話ではありません。
会社としての教育制度や補償、見積もり内容を確認したうえで、最終的には自分の引越し条件をどこまで具体的に把握して提案してくれるかを見ることが大切だと思います。
私は今回、当日の作業では不満もありました。
それでも、アリさんマークの引越社を選んだこと自体を後悔しているわけではありません。
もし営業担当が新居前の道路幅を見落としていたら、大きなトラックが入れず、当日になって予定変更になっていた可能性もあります。
そう考えると、営業担当が事前に問題を見つけてくれたことは非常に大きかったです。
失敗しない引越し業者の選び方

今回の経験から、これから引越し業者を選ぶ方には、最低でも次の項目を比較してほしいと思います。
- 見積もり総額
- 当日の作業員数
- 使用するトラックの大きさ
- 往復が必要か
- 養生の範囲
- 家具・家電が壊れた場合の補償
- エアコン工事などオプション料金
- 段ボールなど梱包資材の条件
- キャンセル・日程変更時の条件
特に注意したいのが、見積額だけを比べないことです。
引越し料金は、荷物量、移動距離、トラック、作業人数、時期、曜日、建物条件、オプション工事などによって変わります。
例えば8万円と10万円の見積もりがあったとしても、8万円の会社は作業員2名、10万円の会社は3名ということもあります。
金額だけ見れば8万円の方が安いですが、自分にとってどちらが良いかは作業内容まで見なければ判断できません。
結局、今回の引越しで私が「もっと確認しておけばよかった」と感じたのも、料金そのものより「当日は何人で作業するのか」「どこまで養生してくれるのか」といった部分でした。
また、一社だけの見積もりでは、その金額が高いのか安いのかも判断しにくいです。
時間に余裕があるなら、2~3社程度から見積もりを取り、できるだけ同じ条件で比較することをおすすめします。
私は引越し侍を利用しましたが、大事なのはサービス名そのものより、複数社を同じ条件で比較できる状態を作ることです。
実際に利用したときの詳しい流れはこちらの記事で紹介しています。
一社ずつ見積もりを依頼するのが大変な方は、引越しなどの一括見積もりサービスを利用して候補を探す方法もあります。
まとめ|営業は良かった。ただし当日の作業には不満もあった
私がアリさんマークの引越社を利用した感想をまとめると、営業担当には満足、当日の作業には不満もあったというのが一番近いです。
衣装ケースが壊れたり、新居の階段に傷がついたりしたので、「大満足でした」とは言えません。
一方で、営業担当が新居前の道路幅や必要なトラック、段ボール数をかなり正確に判断してくれたことには助けられました。
そのため私は、今回の経験だけを理由に「アリさんマークの引越社はおすすめできない」とも思っていません。
引越し業者を選ぶときに大切なのは、会社名や料金だけを見るのではなく、
- 自分の引越し条件をきちんと把握してくれるか
- 作業人数や作業内容が明確か
- 破損時の補償が確認できるか
- 疑問に具体的に答えてくれるか
まで比較することです。
新築住宅への引越しなら、道路状況や養生についても事前に確認しておきましょう。
そして、当日の作業人数まで見積書などで確認できるなら、より安心です。
最後に一つ。
私のように「引越しが終わった翌日から全身筋肉痛」というところまで体験する必要はありません。
業者さんには、できるだけ業者さんの仕事をしてもらいましょう。


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