健康住宅とは、室内空気汚染によるシックハウス症候群を防ぐ素材や建材を使った家のことです。
健康に気を使う、特に小さいお子様をお持ちの方は気になるポイントかと思います。今回はこの健康住宅について紹介してまいります。
健康住宅のポイントは結露対策と換気
シックハウスの原因とされる化学物質(ホルムアルデヒドなど)については、最近の建築会社が建てる家ならば、ほぼどの会社を利用しても心配はありません。
しかし注意すべきポイントはあります。それは、「カビ」と「ダニ」です。
カビの原因になる主な要素は「結露」です。
ダニ対策に必要なことは「換気」です。
この2つの対策をしておくことが健康住宅のポイントになります。
結露対策
まずは結露対策ですが、窓ガラスに「複層ガラス」「ペアガラス」を採用するのが効果的です。
「複層ガラス」「ペアガラス」とは、その名の通り、一枚の窓のガラスを二重、三重にし、間に乾燥した空気やアルゴンガスを注入した断熱加工の窓です。
結露の原因は外気と室内との温度差によって生じるのですが、ペアガラスは中に空気の層があるため熱が伝わりにくく、結果として温度差を最小限に抑えるのです。これにより結露の発生を抑えます。
ガラス内面部に熱の伝達を抑える金属コーティングを施したLow-E複層ガラスなどが有名ですが、最近では標準装備のハウスメーカーが増えました。
また、サッシの部分の技術も向上しました。これまでのアルミサッシと比較して1/1000という熱伝導率で、高い断熱性を誇ります。遮音性が高いことも嬉しいポイントです。
換気システム
高気密・高断熱の家は機械を使って常に吸排気を行うシステムが必要で、換気方式には機械排気と自然給気を組み合わせたものと、機械で給排気をするものがあります。
法整備も厳しくなり、24時間換気システムもほぼほぼどのハウスメーカーでも標準装備となりました。
また最近では、冷暖房機器と給排気を一体化した「全館空調システム」も人気です。
健康住宅へ、注意すべき化学物質
健康住宅を検討する際に注意すべき化学物質の種類と注意点もチェックしましょう。
健康住宅のために注意すべき化学物質 | ||
化学物質 | 発生源 | 注意点 |
ホルムアルデヒド | 接着剤の原料 | F☆☆☆☆取得のものを選ぶ |
トルエン | 接着剤の溶剤、塗料の溶剤 |
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キシレン | ||
パラジクロロベンゼン | 防虫剤、木材保護剤 | |
スチレン | 樹脂原料 |
上記は、内装材や家具に含まれているおそれのある代表的な化学物質ですので注意が必要です。
健康住宅のための壁仕上げ材
健康住宅を追求するならば、壁仕上げ材にもこだわりたいものです。
壁仕上げ材の種類と特徴 | |
種類 | 特徴 |
壁紙 |
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塗り壁 |
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塗料 |
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木材 |
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パネル化された壁材 |
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天井仕上げ材 |
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特に健康住宅にむけてオススメしたいのは人気の無垢材です。次項で紹介します。
健康住宅で、床や建材に人気の無垢材
近年、注目されているのは自然素材です。
無垢の床材、漆喰や珪藻土を使った塗り壁などが代表的です。
珪藻土は、植物性プランクトンの化石が堆積した粘土状の泥土で、保湿、断熱、防露、調湿、遮音、脱臭などの機能があります。
漆喰は、殺菌効果や調湿機能があります。また、壁に塗ると時間とともに乾燥し硬化、耐久性が増します。
他にも、においに敏感な人は壁紙を貼る糊にでんぷん質のものを使ったり、断熱材に羊毛素材のものを使うような自然素材住宅も増えてきています。
ただ、こう言った素材を使うにはそもそも業者が限られたり、ハウスメーカーの規格から外れるためコストが余計にかかったりしてしまいます。
また、無垢材は気温差での収縮があったり、熱に弱いのでホットカーペットやこたつもNG、水をこぼしたらすぐにふき取らないとシミになるなど、欠点もあことを理解した上で検討しましょう。
コストのこともありますので、アレルギー体質の人や乳幼児がいるなど、必要性に応じて対応するのがベストです。
ハウスメーカーでは富士住建の「完全フル装備の家」で採用されていることで知られます。
まとめ|健康住宅
これから長く住む家ですから、家族が健康に暮らせる家であることは最低限の要望かと思います。
過剰な除菌や殺菌はときに専門家に指摘されますが、アレルギーは一度発症してしまうと大変です。
多くのハウスメーカーで標準装備にはなりましたが、こういった細かいこともチェックしつつ比較することをおすすめいたします。
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