住宅の省エネ化が進む中、
新たな選択肢として注目されているのが
「壁面ソーラーパネル」
です。
これまで太陽光発電といえば、
屋根に設置するのが一般的でした。
しかし最近は、
住宅の外壁を利用して発電する技術が進歩し、
SNSでも
「屋根に設置したら、近隣に反射光がいってしまうから無理と断られたけど、ナイスアイデア」
「屋根の形状と角度が悪くて太陽光発電の設置不可だったけどその手があったか」
「屋根が小さくても太陽光発電できる」
「都市部の住宅にも向いている」
として話題になっています。
今回は、
壁面ソーラーパネルとはどのようなものなのか、
住宅へのメリットや注意点を宅建士の視点から解説します。
壁面ソーラーパネルとは?

HOMEくん:
「先生、太陽光パネルって屋根に付けるものじゃないんですか?」

先生:
「これまではそうでした。でも最近は『壁』を利用する住宅も増え始めています。」

壁面ソーラーパネルとは、
住宅の
- 外壁
- ベランダ
- 建物の立面
などに設置する太陽光発電システムです。

おーなんか、便利な上に、オシャレですね。

従来は、
屋根に十分な面積が必要でしたが、
壁面を利用することで、
発電できる場所が大きく広がります。
なぜ今注目されているの?

HOMEくん:
「急に話題になった理由があるんですか?」

先生:
「ZEHやGX住宅の普及が大きく関係しています。」
最近の住宅では、
- GX志向型住宅
- ZEH(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)
- 脱炭素住宅
が増えています。
その一方で、
都市部では、
- 屋根が狭い
- 三階建て
- 北向き住宅
- 変形地
など、
屋根だけでは十分な発電量を確保できない住宅も少なくありません。
そこで期待されているのが、
壁面発電という新しい考え方です。
屋根に設置できない住宅でも活用できる
例えば、
- 狭小住宅
- 三階建て住宅
- 片流れ屋根
- 屋根が北向き
などでは、
十分な太陽光パネルを設置できない場合があります。
しかし、
南向きの外壁などを利用できれば、
これまで発電をあきらめていた住宅でも、
太陽光発電を導入できる可能性があります。
デザインも進化している

HOMEくん:
「壁にパネルを付けると目立ちませんか?」

先生:
「最近は住宅デザインになじむ製品も増えています。」
以前の太陽光パネルは、
黒いパネルが目立つ印象でした。

しかし最近は、
建材と一体化した
- 建材一体型太陽光パネル(BIPV)
- デザイン性の高い外壁パネル
なども登場しています。
住宅の外観を損なわず、
デザインと発電を両立できることから、
新築住宅を中心に採用が広がり始めています。
壁面ソーラーパネルのメリット

HOMEくん:
「壁に付けることで、どんなメリットがあるんですか?」

先生:
「屋根だけに頼らず発電できることが、一番のメリットですね。」
屋根が小さくても発電できる
都市部では、
- 狭小住宅
- 三階建て住宅
- 屋根面積が小さい家
も多く見られます。
そのような住宅でも、
壁面を利用することで発電量を増やせる可能性があります。
発電できる面積を広げられる
これまで利用できなかった
- 南向きの外壁
- ベランダの壁
- 建物の立面
なども発電スペースになります。
その結果、
住宅全体として発電量を増やせるケースもあります。
建材と一体化できる
最近は、
外壁材そのものが発電する
BIPV(建材一体型太陽光発電)
の技術も進歩しています。
外壁としての役割と、
発電設備としての役割を兼ねられるため、
デザイン性を重視する住宅でも採用しやすくなっています。
冬場に発電しやすいケースも
太陽は、
夏は高く、
冬は低い位置を通ります。
そのため、
南向きの壁面では、
冬場に太陽光が当たりやすく、
季節によっては屋根との組み合わせで効率よく発電できるケースもあります。
デメリットや注意点

HOMEくん:
「いいことばかりではないですよね?」

先生:
「もちろん、設置前に知っておきたいポイントがあります。」
発電量は屋根より少ないことが多い
一般的には、
南向きの屋根に設置した太陽光パネルの方が、
年間を通して発電効率は高いとされています。
壁面は太陽光が当たる角度が限られるため、
設置する向きや周囲の建物の影響によって、
発電量が大きく変わります。
設置費用が高くなる場合も
壁面専用の施工が必要になるケースでは、
屋根設置よりも工事費が高くなることがあります。
建物の構造や外壁材によっては、
対応できない場合もあるため、
事前の確認が必要です。
周囲の建物の影響を受けやすい
都市部では、
隣の建物やマンションによる日陰の影響を受けやすくなります。
せっかく設置しても、
日照条件によっては期待した発電量が得られないこともあるため、
シミュレーションを行ったうえで導入を検討しましょう。
これから普及する可能性は?

HOMEくん:
「今後は壁に付けるのが普通になるんでしょうか?」

先生:
「屋根型に取って代わるというより、『組み合わせ』が増えていきそうですね。」
現在は、
屋根設置が主流ですが、
今後は、
- ZEH住宅
- GX志向型住宅
- 都市型住宅
を中心に、
屋根+壁面
という組み合わせが増える可能性があります。
また、
建材一体型太陽光発電(BIPV)の技術が進めば、
「外壁そのものが発電する家」
が一般的になる時代も来るかもしれません。
今後の注目ポイント
壁面ソーラーパネルについては、
今後、
- パネルの発電効率向上
- 建材一体型製品(BIPV)の普及
- 補助金制度の拡充
- GX住宅への採用拡大
- リフォームへの活用
などが注目されています。
特に、国が脱炭素社会を推進していることから、
今後も関連技術の開発が進む可能性があります。
FP・宅建士の見解

HOMEくん:
「太陽光発電も、ずいぶん進化しているんですね。」

先生:
「そうですね。これまで設置を諦めていた住宅にも、新しい可能性が広がっています。」
壁面ソーラーパネルは、
屋根だけでは十分な発電量を確保できない住宅にとって、有力な選択肢の一つです。
特に、
- 狭小住宅
- 三階建て住宅
- 都市部の住宅
では、壁面を活用することで発電面積を増やせる可能性があります。
一方で、
設置する向きや周辺環境によって発電量は大きく変わるため、
「壁ならどこでも発電できる」
というわけではありません。
住宅を建てる際は、
初期費用だけでなく、
発電量や売電、自家消費による電気代削減効果まで含めて検討することが大切です。
これからは「屋根に載せる太陽光発電」だけでなく、「建物全体で発電する住宅」が新しいスタンダードになっていくかもしれません。

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